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インタビュー

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リレーインタビュー「飲食の侍たち」株式会社LUSH TABLE 代表取締役 長谷川正志

飲食の侍、4人目の千葉さんからバトンを受け取ったのは、今年9月24日に仙台駅東口に「arco(アルコ)」をOPENさせた長谷川正志さん。今回は事前情報まったく無しの状態での訪問となりました。知っているのは、仙台駅西口で本格的なバーがあってそこのバーテンダー兼社長さんだということ。「あまり外でお話しになったり、業界人同士で遊びに出かけたりするタイプの人ではなさそう…。それならば、尚更話を聞いてみたい人は多いはず」と感じ、緊張しながら彼の飲食人としての半生を聞いてみました。
謙虚な姿勢、女性を虜にする笑顔、まっすぐな飲食に対する考え…。声を大にして叫ばずとも、彼のその背中を追ってついてくる後輩たちがいることも頷けます。
【飲食の侍、5人目】どうぞ最後までお読みください。

【 飲食の侍、5人目。】

プロフィール
11269492_603058366464444_989949718_n長谷川 正志(はせがわ まさし)
1977年1月24日生まれ 山形県鶴岡市出身
株式会社LUSH TABLE 代表取締役
【運営店舗】
■BAR GREYHOUND(バー グレイハウンド)→食べログ
■Note CALMA (元寺小路バル ノッテカルマ)→食べログ
■Arco(アルコ)→yahoo
OPEN 11:30~15:00(LO.14:30)
    17:00~23:00(LO.22:00)
CLOSE Tuesday

1、飲食を始めたきっかけ
とくに深く考えてこれをやろう、として始めたわけではなく、ただなんとなく始めたような形なんです。大学時代は居酒屋でバイトをしていましたし、それ以外にもたくさん経験してきましたが、一番長く続いたのが居酒屋でした。なぜ長く続いたのかは自分でもよくわかりません。大学を卒業するとき、就職活動はしませんでした。サラリーマンになりたいとは思っていなかったので。何となく、何かはできるだろう、という感じで焦ることもなく、大学卒業後は海外に単身、遊びに2か月ほど行っていました。
その後、仙台に戻り求人情報誌で「カーヴ」と言うBARを見つけ、社員として入社することにしました。バーテンダー見習いのような形で入ったのですが、これも入ったお店がそういうお店だっただけで、バーテンダーになりたくて入ったわけではなかったんです。ただ、なんとなく、ずっと居酒屋で働いていたのでそうじゃないところで働いてみたかった、というだけでした。
それでも長く続けた理由は、自分でお店を持ちたいと思うようになっていたからです。
2,3年も勤めればお店は持てるんじゃないかと簡単に考えていましたが、世の中そんなに甘くはなく、バーテンダーと言う仕事は奥が深い職人であり、一人前になるには時間がかかることを知りました。
同時に、お酒の本当の美味しさを初めて知ることができました。いままで特に好んで飲んだことのなかった、ウイスキー、ワイン、カクテル等、カウンター越しに飲むそのお酒の美味しさに驚きました。
そこからちゃんと勉強しようと、教わったことを着実に自分の技術にしていく練習をしていきました。練習は楽しくはありませんでしたが、自分がつくったものを提供したい想いはそこで芽生えました。
その後、3年半を区切りに一度地元の山形へ帰り、地元でお店をやるつもりで少し働いたりもしましたが、通ってくれるお客様がいない。厳しいと素直に思いました。
自分の中では、地元鶴岡でお店をするか、仙台でお店をするか、新たに漁師にもなってみたいなどと思ってもいまして3択で考えていたのですが、やはりもう一度仙台で「カーヴ」に戻って働く決心をしました。
そこから5年、オーナーが不在の時にはカウンターを全て任せていただけるようにもなった32歳の時に、仙台駅前にたまたま物件が見つかったことをきっかけに独立しました。
その頃仙台駅前にはBARはなく、不安でもありましたが、自分が長くいた国分町の方々や仲間たちがお店を紹介してくれ、お客様が来てくれるようになりました。
答えになっていないかもしれませんが、飲食業を始めるきっかけはなんとなく始めただけでしたが、この仕事でやっていこうと思ったきっかけは、「カーヴ」でお酒の本当の美味しさを知ったからだと言えると思います。

2、影響を受けた人
「カーヴ」のオーナー、千葉 伸樹さん
社会人1年目の一番最初に物事を教えてくれた方なので、この方が全てです。
印象深いのは「毎日同じことを淡々とやる」ということ。
その中に真髄があると思います。
「カーヴ」→食べログ

3、飲食をやめたいと思ったことは?
最初の頃は、ずーっと辞めたいと思っていました。とはいえ、厳しいからやめる、とか、辛いからやめる、というのは絶対に違うと思いました。仕事なんて何をやっても一緒だし、他にやりたいこともない、それなら続けるしかない、と思い続けていました。

4、飲食をやっていて幸せを感じるときは?
ずっとBARにいたのでカウンター越しにお客様の素を垣間見たり、求めるものが見えたりすることに価値を感じています。全ては自分次第で、自分がその方にしたことでどう感じていただいてどうお金を支払っていただけたのか、その流れが見えることが面白いと思っています。また、飲食に限らず仕事として、結果が出たときは幸せを感じます。それは数字だったり、関わる人との出逢いや、自分が成長した分今まで以上の出逢いを経験しその方たちと一緒に働くことができたときです。

5、今後の野望は?
野望はありません。
ただ、自分で経営している以上は、やりたくないことはやらないと決めています。

6、自分が目指す人間像は?
こうなりたいという目指す人は今はいないですし、こうなりたいという理想も特にないです。

7、飲食を始めたころ(独立したころ)の自分へ声をかけるとしたら?
「カーヴ」に入ったばかりの自分に、もっと勉強しとけよ、もっとやれただろ、と。

8、飲食業で大切なことは?
やれと言われたことをただやるとか、教えてもらうのを待つのではなく、「自分で考えて仕事をすること」です。従業員たちにもいつも言っています。
あとは、「やるならきちんとしたものを」です。自分が納得した本物をきちんと提供することが飲食業の本質だと考えています。


9、好きな本は?
浅田次郎:
「蒼穹の昴」→Amazon
「プリズンホテル」→Amazon
昔は本が結構好きで、気分転換になるものを読んだりしていました。

10、フードスタジアム東北に期待することは?
古くからある、長く続いているお店の話を聞いてみたいです。
そういう老舗のリレーなんかもやってほしい。

11、次にバトンを渡したい人は?
「BAR 片岡」の片岡聡さん。
バーテンダーという仕事に対して一番熱く語れる男だと思っています。

12、読者へ一言
これからは仙台駅東口が熱いです!どうでしょうか(笑)?
→yahoo

(取材=澤田てい子)

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