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池袋の人気アジアンビストロ「アガリコ」を手掛けるビックベリーの大林芳彰氏の仙台初プロデュース!パクチー料理専門店「エスニック屋台バル ヤムヤムチンチン」が仙台の繁華街・国分町に5月17日オープン

悪立地を武器に変えることが出来る大林氏の提案により、普通ではあまり手を出さない派手なネオンを採用
大林氏のセンスの良さが垣間見える店内装飾
左「カオマンガイ」、右「バケツdeパクチー」
左からプロデューサーのビックべリー代表大林氏とその活動をそばで支え続ける右腕の酒井氏
左から代表 及川氏と、絶大な信頼を寄せてるスタッフの鈴木歩氏

東北一の繁華街・仙台市国分町に、飲食店経営だけでなくプロデュース業でも数々のヒットを飛ばしている大林芳彰氏(Big.Berry代表取締役)がプロデュースする仙台初のパクチー料理専門店「エスニック屋台バル ヤムヤムチンチン」が、5月17日にオープンした。経営は、株式会社クロールアップ(宮城県若林区穀町、代表取締役 及川大生氏)。同店は、「ロティサリービストロ」業態からのリニューアルで、3年半の運営を経て、より魅力的な業態への変更するために、池袋の人気アジアンビストロ『アガリコ』を手掛けた大林氏にリニューアルプロデュースを依頼。流行に敏感な若年層である20~30代の男女をターゲットに、都内で大ブレイク中のパクチー料理をアジアンテイストで提供する新しいスタイルのアジアンビストロで「東北初パクチーハウス」を目指す。

雑居ビルの2階という不利な立地に位置しながらも、通行人の目を引く外観は、リニューアルプロデューサーである大林氏の提案により、派手なネオン管を装飾してアジアンテイストを演出している。リニューアル条件が低予算であったこともあり、壁一面にはスタップが手書きで絵を描くなど、店内の随所に大林氏のアイデアを駆使したインテリアのセンスが光っている。まさに、本場タイの屋台を彷彿させる賑やかなアジアンテイストに仕上がっている。

代表の及川氏は、仙台市内の居酒屋で店長職経験を2年間経て独立起業する。当時、ケータリングビジネスが大流行していたことから、移動販売車を使ったイベントの出張販売や移動販売を主軸とした株式会社クロールアップを設立。約2年運営をしたのち、三井アウトレットモールより期間限定出店依頼を受け、飲食店業界参入した。東日本大震災後に、「タイムカフェ」をオープン。さらに半年後、繁華街国分町の撤退店舗の譲渡の話が入り、無償で現在の新店舗を手に入れることができたという。また、海外旅行好きで、アジア各国を回るうちにエスニック料理の食文化に魅了された同氏。「日本人の味覚に、とても合う料理もたくさんあるのに、意外と少ないのがエスニック料理店です。現地人の経営するお店はあっても、どこも比較的高く、求めづらいお店が多いと常日頃から考えていました。そんな矢先に、池袋で大人気のアジアンビストロ『アガリコ』に出会いました」と出店経緯を振り返る。温厚そうな見た目とは裏腹に、行動的、積極的な及川氏は、兼ねてから大林氏と親交の深い、同じく仙台にオープンしたばかりの「クラフトマンsendai」オーナーの千氏に紹介を願い出て、大林氏と面会を果たす。その後プロデュースを依頼。プロデュース業で数々のヒットを飛ばしている大林氏がこれを快諾し、今回のリニューアルに相成った。「アジアンをもっと親しみやすく、そして気兼ねなく楽しんでほしいです」と、力強く意気込む及川氏の思いはいつも素直ですがすがしさすら感じる。

メニューは、定番のメニューから、仙台ではあまりなじみのないエスニック料理まで、親しみやすく、そして新しい料理の形として提案する。さらに、価格を下げて提供品数を増やすことにより、仙台にパクチー料理文化を普及させたいと狙う。インパクト大の「バケツdeパクチー」(555円)をはじめ、仙台人にはまだ馴染みの浅い「カオマンガイ」(777円)、オリジナルの「ヤムチン特製スパイス揚げ」(777円)など、価格の安さも同店の狙い。ドリンクは、シンプルなハイボールに、レモンやグレープフルーツなどのさまざまなシャーベットをプラスし、見た目にも楽しい工夫でシズル感を演出した「オリエンタルハイボール」(430円)がおすすめ。「こぼれワイン」(390円)は、都内の有名店で多数採用されている提供スタイルであるが、仙台ではまだ新しく、お得感とお値打ち感にくぎ付けにさせられるだろう。さらに、及川氏が「仙台最安値です」という、アジアンビール各種は500均一と、原価が高い瓶ビールを惜しげもなく薄利で提供している。

「ケータリング運営会社として設立した会社ですが、参入のハードルが比較的低いため業界自体が過当競争になっているのが現実です。今後は飲食店の展開を主軸に事業展開して行きます。まずは、今回リニューアルオープンした 『ヤムヤムチンチン』ブランドを確立し、3店舗程度仙台市内に展開をさせたいです。さらには、カジュアルワインなども導入したセカンドラインの開発も視野に入れています。そして、ゆくゆくは、かねてからの念願であった海外進出を視野に入れて事業を育てていきます」と及川氏。進出希望国は主にアジアを中心に、第一希望はシンガポールを考えているという。理由は好きだからと同氏の素直でピュアな人柄がにじみ出ている発言だ。自身にももっとアジアンを近くに感じたいという強い思いがあり、留学生などの採用にも積極的に携わる予定という。まだまだ始まったばかりの同店、東北初プロデュース大林氏のアドバイスのもと、同店の今後の活躍に期待したい。

(取材=林 泰弘、文=下前 ユミ)

店舗データ

店名 エスニック屋台バル ヤムヤムチンチン
住所 宮城県仙台市青葉区一番町4丁目4-5 八百善ビル2階(旧HIDAMARI)
アクセス 仙台市営南北線 勾当台公園駅から徒歩7分
電話 022-721-9181
営業時間 18:00~25:00(L.O.24:00)※ランチは6月下旬スタート予定
定休日
坪数客数 28坪・50席
客単価 ランチ 800円、ディナー 2800円
運営会社 株式会社クロールアップ
関連リンク クロールアップ(HP)
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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