飲食店・レストラン“トレンド”を配信するフードビジネスニュースサイト「フードスタジアム東北」

澤田てい子
【澤田 てい子】 2000年6月 リクルートと業務委託契約、当時のフリーペーパー 「サンロクマル(同年8月にホットペッパーに紙名変更)」の営業として活動。 2006年6月 前職のお客様のお悩みであった顧客管理(2回目来店する方法)を学ぶために、テクノウイングへ入社し、顧客管理の営業、セミナー 講師として活動。 2011年5月、「震災復興のために飲食店は何ができるのか」話し合う場に たまたま居合わせたことにより、飲食業界にのめりこむ。 飲食店経営者が取り組む復興への活動や想いを共有することで、 飲食人の一番のサポート役になるべく、「自分にできる目の前のこと」を 真剣に取り組むようになる。 2014年11月 テクノウイングとの社員契約を業務委託契約に変更。 フードスタジアム東北の編集長を任命される。 現在は社内システムコーチング、顧客管理システムの販売、 メディアレセプション(PR)を中心に活動中。 信条; 1、飲食人の社外NO.1の右腕になる 2、目の前の人、モノ、事に、真摯であること3、悩んだら、わくわくする方を選ぶ

Title:【CRAFT SAKE WEEK東北2018 in 仙台】3月21日(水)~25日(日)の5日間、勾当台公園市民広場にて開催します!

【CRAFT SAKE WEEK東北2018 in 仙台】
今週3月21日(水・祝)~25日(日)の5日間、勾当台公園市民広場にて【CRAFT SAKE WEEK東北2018 in 仙台】が開催されます!
プロデューサーは、なんとあの、中田英寿さん。
中田氏が東北6県及び全国からセレクトした選りすぐりの日本酒が各日コンセプトの違う10蔵が出店いたします!
そして、ペアリングに最適なレストランは下記5店舗。
■10年連続でミシュラン星を獲得し続けている、西麻布の日本料理店「La BOMBANCE」の岡元 信氏が手掛ける新業態『dashi+』
■世界中の美食家から愛され続けているシドニー発のオールデイカジュアルダイニング『bills』
■米沢牛を中心に、山形牛、仙台牛など全国から厳選した上質な和牛を取り扱う『米沢牛焼肉 仔虎』
■パリの三ツ星「ASTRANCE」などで腕を磨いた若きシェフによる、皿の上の芸術を堪能できるフレンチ料理『nacrée』
■観光客からも大人気の十和田バラ焼きをはじめとした青森ご当地グルメを提供する『司バラ焼き大衆食堂』
参加方法は簡単。
CRAFT SAKEスターターセット(酒器グラス+お酒・お食事用コイン×7枚) 2,500円(税込)を購入、その後は追加コイン:(Aセット:10枚組 1,500円) (Bセット:22枚組 3,000円)で愉しむだけ!
毎日違うコンセプトで愉しめる日本酒イベント。詳細は下記で要チェックです。
http://craftsakeweek.com/tohoku/index.html

Title:焼肉激戦区、東京・赤坂に引き続き【熟成焼肉 肉源仙台店】が初出店!一番町・東映プラザビル4階に2017年12月14日(木)オープン!!

赤身はもっとも美味しいと言われる最高品質ブラックアンガスビーフが中心。すべて40日以上の熟成を行うことで肉本来の美味しさを最大限引き出した焼肉です。
熟成赤身ステーキは、各テーブルごとにおすすめしに持ってきてくれる。

外食チェーンを展開する、株式会社物語コーポレーション(本社:愛知県豊橋市/代表取締役社長CEO・COO加治幸夫)は、2017年12月14日(木)に仙台市青葉区一番町に熟成焼肉肉源をオープンした。
『熟成焼肉肉源』は郊外型焼肉テーブルバイキングで日本一(富士経済調べ)の焼肉きんぐを運営する物語コーポレーションが、都心型焼肉店として2015年4月に焼肉激戦区の東京・赤坂に初出店した。連日大好評のUS最高品質プライム等級と、常時60種類以上のワインをウォークインワインセラーで楽しめる本格焼肉店である。全席無煙ロースター完備、デザイン性の高いソファー席の配置等、洗練された空間は女性やカップルは勿論、接待、ご友人同士の方々まで幅広い客層が利用しやすい設計となっている。
『熟成焼肉肉源』の赤身熟成焼肉はすべて40日熟成の肉を使った焼肉となっており、おすすめは安定の「熟成カルビ 780円(税抜)」「熟成赤身カルビ 780円(税抜)」「熟成ハラミ 1,000円(税抜)」等。その他、自慢の熟成赤身ステーキ「肉源ステーキ400g 3,500円(税抜)」も食べ応え抜群だ。美味しいお肉でおなかを満たしたらぜひ味わってほしいのが焼きたての「ハウスアップルパイ 850円(税抜)」。こちらはテイクアウトも可能なので、お子様やご友人へのお土産にも喜ばれること必至。
ドリンクは焼肉専用ハイボールがおすすめ。芋焼酎を使用したオリジナルハイボールでタレとの相性を高めるため青唐辛子でキリッと仕上げた「青鬼ハイボール 580円(税抜)」や、さわやかな香りと米焼酎のスッキリした味わいの相乗効果で焼肉がさらに美味しくなる「29(にじゅうきゅう)ハイボール 580円(税抜)」等がある。もちろん、時間いっぱいたくさん飲みたい人向けに「100分飲み放題(全てのドリンク) 1,980円(税抜)」、さらにアルコールが苦手なグループ向け「ノンアルコール飲み放題 980円(税抜)」もある。
赤坂・六本木に続き、仙台へ満を持しての初出店。物語コーポレーションとしては焼肉きんぐをはじめとして4業種5業態16店舗を展開していたが、今回でグループ17店舗目の出店となる。

店舗データ

店名 熟成焼肉 肉源仙台店
住所 宮城県仙台市青葉区一番町4-2-10 仙台東映プラザビル4F
アクセス 地下鉄南北線広瀬通駅から徒歩3分
電話 022-395-9022
営業時間 11:30~24:00(L.O.23:30)
定休日 12月31日、1月1日
坪数客数 124.76坪33卓127席
客単価 4,300円

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Title:47PLANNING本拠地・いわき市で革命を起こせるか。日本初商業施設併設型クラブハウス【IWAKI FC PARK】内に『RED & BLUE CAFE』6月10日オープン!

Rbパンケーキは4種のトッピング(バター、メープルシロップ、生クリーム、ハニカムシュガー)と合わせてどうぞ。
イタリア語で「溺れる」という意味のアフォガード。特製コーヒーチョコレートソースをかけていただきます。
エッグベネディクトは、いわき産の玉子、肉厚のベーコン、ふわふわ食感の濃厚で食べ応えのあるお食事パンケーキです。
いわき出身、山﨑敦史店長。
地元で働けることへの喜びをかみしめながら、いわきを盛り上げる着火役として日々奮闘中。

『IWAKI FC PARK』は、日本初の商業併設型のクラブハウスで、1FはいわきFCやUNDER ARMOURなど、グローバルブランドを体感できるスポーツカルチャーのフロア、2Fが世界レベルのトレーニングジムと海外直輸入の英会話スクールのフロア、3Fが飲食店フロアとなっており、いわきFCフィールドを眺めながら食事ができる。その3Fに『RED & BLUE CAFE』をオープンさせたのが、株式会社47PLANNINGだ。株式会社いわきスポーツクラブの大倉社長の「スポーツを通じていわき市を東北一の都市にする。いわきFCのスタジアムを中心に街が輝く。スポーツがいわき市を復興から成長へと牽引する。」という熱い想いを実現させるため、業務委託で運営することとなった。またその一環として、GLOBAL&LOCALというコンセプトで「いわきFCクラブハウス」飲食エリアのプロデュースやクラブハウスのマネジメント、販促業務も合わせて行うこととなった。そんな壮大なプロジェクトの先頭に立つ『RED & BLUE CAFE』の店長に任命されたのはなんと、いわき市出身いわき市育ちの山﨑敦史氏だった。

山﨑氏はもともと地元いわき市の飲食店で務めていたが、震災を経験したことにより「いわき市しか知らないようでは生き残れない。外に出て地域活性、地域創生の視点を持たなくてはいけない。自分の目指す先を見極めたい。」という思いから一念発起、大好きな地元を出て東京で修業することを選んだ。そこで出会った会社が47PLANNINGだった。当初47PLANNINGは飲食事業部を拡大するタイミングでもあり、飲食業を生業としていきたい山﨑氏にはまたとないチャンスの時でもあった。尊敬する鈴木社長のもとで働きながら地域活性、飲食業、その他多くのことを学んでいく中で今回の『IWAKI FC PARK』の話が持ち上がり、大抜擢を受けることとなる。いわき市を愛する山﨑氏にとってこの話は「最初で最高の使命」であり「いわきの人がいわきを誇れる場所を提供できる仕事」だと考えている。
47PLANNINGがこの事業を担うことにした理由は「サッカーというスポーツが持つ経済的な価値を最大限引き出すことで、いわき市を東北一の都市にできると信じたから」であり、 そのために「いわきFCが復興のシンボルとなるだけでなく、いわきFCのホームとなる本格的なスタジアムを建設して多くの熱狂的なファンを呼び込む使命がある」と考えている。「いわきFC観戦を中心とした観光や飲食などへの消費によるいわき市への経済効果を拡大させ、いわき市全体の成長に繋げていきたい。いわきFCが街のブランド価値を上げていくことで、お金も若者も惹き付けられていき、いわきFCを中心として街を生まれ変わらせたい。」と。

『RED & BLUE CAFE』は隣接する『Pizzeria e Craft Beer CRAFTSMAN』とニューヨークでよくあるフードホールのようなイメージで店内の真ん中でつながっており、両店のドリンクを頼めるようになっている。お子様にも優しいソファ席も準備されているためゆっくりとした時間を過ごせる。いわきFCフィールドを見渡せるテラスは解放感抜群、臨場感にあふれている。メニューはいわきの食材をできるだけ使った地元に根差したものとなっており、自慢のパンケーキ「Rbパンケーキ 880円(税込)」「エッグベネディクトパンケーキ 1,280円(税込)」等は、いわき産の濃厚な豆腐を生地に練りこんでおり、口に入れた瞬間にほのかな甘みとふわふわの食感が病み付きになる。また、 こだわりのコーヒーは生豆からそれぞれの特徴に合わせて店内で自家焙煎しハンドドリップでいれている。収穫から1年以内の鮮度のいいものを使用しているので香りも高く、豊かな気分になれる一杯だ。

山﨑氏は『RED & BLUE CAFE』店長として、いわきFCのオフィシャルカフェとしての使命、いわき出身だからこそのプロジェクトに懸ける想いの強さは人一倍強い。いわきFCが世界と戦うチームへと成長していくように、山﨑氏が在籍する47PLANNINGの地域開発部がいわき市の復興、成長のシンボルとなることに期待せずにはいられない。



店舗データ

店名 RED & BLUE CAFE いわきFCオフィシャルカフェ
住所 福島県いわき市常磐上湯長谷町釜ノ前1−1 いわきFCパーク 3F
アクセス いわき湯本駅より車で5分
電話 0246-85-5722
営業時間 モーニング[土・日・祝]9:00~11:00、ランチ11:00~14:00、カフェタイム14:00~17:00、ディナー17:00~23:00(L.O.22:00)
定休日 なし
坪数客数 47坪59席(店内43席、テラス16席)
客単価 ランチ1200円/ディナー1800円

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Title:「いわき市を東北一の都市にする」ビジョンに共感!日本初、商業併設型のクラブハウス【IWAKI FC PARK】内に『Pizzeria e Craft Beer CRAFTSMAN』6月10日オープン!

福島県最多21種類のクラフトビールを生で堪能できる!東北のみならず、日本全国、世界各国の厳選したビールを取り揃えている。
いわきFCのコートを眺めながら食事ができるテラスが一番人気。選手たちの息遣いさえも聞こえてきそうなほど!
自慢は北海道産小麦を使用し店内熟成させた生地のピッツァ。クラフトビールとの相性は抜群!
本日の野菜グリル 880円(税別)
野菜そのものの甘味を感じてください!
プロダクトタイムグループ代表、千倫義氏。オープン2日目の忙しい時間に笑顔で取材に応えてくれた。

いわき湯本駅から車で5分。普通に考えれば「なぜこんな場所に店を出すのか不思議」な立地に、プロダクトオブタイムグループ代表の千倫義氏は17店舗目『Pizzeria e Craft Beer CRAFTSMAN』をオープンさせた。きっかけは2016年6月、以前からの友人である47PLANNINGの鈴木社長から「いわき市を東北一の都市にする」構想を聞いたことだ。47PLANNINGはすでに同施設にいわきスポーツクラブの業務委託で『RED&BLUE CAFE』を出店することが決定しており、ともにいわきを盛り上げてくれる仲間を必要としていた。
「当初この話が来たときは正直怖いと思った。いわき市を東北一の都市にするって本当なの?って。」提案された分厚い資料を何度も読み返し、まだグランドすら出来上がっていない現場に訪れ、鈴木社長の熱い想いを聞いたという。「話を聞いていくうちに、出店することに意義や意味を感じ始めた。関わりたくなってきたんです。これは良くある町おこしじゃないなと。スポーツでできることの可能性を感じたし、勉強になると思った。ビジョンと資金のバランスが取れていることで、ヨーロッパのようにスポーツが事業として成り立てば、いわきFCの成長ともにいわき市が盛り上がっていく。それは震災後に楽天イーグルスが東北の復興の要因のひとつとなり東北が盛り上がったように、いわきFCもいわき人の誇りとなって本当の意味での町おこしができるのではないかと思った。そう考えたら、いわき市を東北一の都市にする、というビジョンも現実性があると感じたんです。」
2016年10月4日。鈴木社長から構想を聞いてから約3か月後に、千氏は出店を決断した。鈴木社長と一緒に仕事をしてみたいと思っていたことも背中を押した。

『Pizzeria e Craft Beer CRAFTSMAN』は隣接する『RED&BLUE CAFE』とフードホールのような形になっており、店内はそれぞれ48坪と47坪だが、店の真ん中でつながっているため、いわきFCフィールドを見渡せるテラスも手伝って解放感にあふれている。クラフトビールは福島県最多の21タップ。東北のビールに拘らず、いわきFCのビジョンに寄り添う形で世界のクラフトビールを準備しており、SMALL SIZE(250ml)550円(税別)、REGULAR SIZE(400ml)850円(税別)で21種類を日替わりで愉しむことができる。もちろん、ワインやカクテル、ソフトドリンクの種類も豊富で、「ソムリエが造るサングリア(赤・白)各600円(税別)」や、「フレッシュ・パクチーモヒート 640円(税別)」等こだわりのドリンクもおすすめ。他のCRAFTSMANとはコンセプトを変え、食事をメインに快適に楽しんでいただけるように考えたためお通しはない。おすすめのメニューは北海道産高級小麦と知られているキタノカオリを100%使用し店内熟成させた生地で作るピッツァ。王道の「マルゲリータ 1,060円(税別)」「マリナーラ 980円(税別)」や「5種のキノコと温泉卵 1,180円(税別)」「トリュフ 1,580円(税別)」の他に、「いわきFCスペシャル 1,580円(税別)」もある。今後はいわき市の魚である「めひかりを使ったピッツァ」等、やはり東北イートローカルを掲げ東北の食材を使ったメニューを取り揃えていく予定だ。

千氏はアメリカに在住していたころから「自分の価値観を大事にするためには自分と合う会社を見つけるより自ら会社を作ったほうが近道なのではないか」と考えていた。独立のために作成した企画書のひとつに「飲食業」という選択肢を入れていたことで、帰国後1999年、26歳のとき飲食業界に参入することを選んだ。最初は牛角のFC店を運営していたが、2007年34歳で初の自店舗ビアビストロ「ブルゴンディセ ヘイメル (Bourgondische HEMEL) 」を出店。常に、自分たちのやりたいことは何か、その場所で必要とされていることはなにかを考え出店を重ねてきた。今回、17店舗目の『Pizzeria e Craft Beer CRAFTSMAN』を日本初の商業施設併設型のクラブハウスへ出店したことはプロダクトオブタイムグループとしても初のチャレンジとなる。
「哲学と理念だけでは前には進めない。そこに利益があってはじめて事業となる。」クレドにある価値観にまっすぐに向き合う千氏はこの新しいチャレンジに「見えない力が働いているように感じる」という。「サッカーに興味がない人も、いわきFCを知らなかった人も、スポーツを通していわき市全体が盛り上がることで、いろんな人を巻き込める事業になるのではないか。そうなることで、いわき市の復興につながり、東北一の都市になり、最終的には世界と戦えるチームを創ることにつながるのではないか。」と。新たな価値観を想像し、たくさんのワクワクを創出するプロダクトオブタイムグループらしいチャレンジといわきFCとともに駆け抜ける快進撃を応援していきたい。

店舗データ

店名 Pizzeria e Craft Beer CRAFTSMAN (ピッツェリア クラフトビア クラフトマン)
住所 福島県いわき市常磐上湯長谷町釜ノ前1−1 いわきFCパーク 3F
アクセス 常磐線いわき湯本駅から車で5分
電話 0246-889-231
営業時間 11:00~23:00(L.O.フード22:00/ドリンク22:30)
定休日 なし
坪数客数 48坪 テーブル32席 カウンター15席 テラス16席
客単価 ランチ1,300円/ディナー3,300円

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Title:新たなる肉の革命を起こせるか。新感覚&仙台初の「味噌すき」×14種類の漢方で育った健康な「漢方和牛」!青葉区大町に『大町 二代目 幸五郎』が4月27日オープン!

漢方和牛焼きコース『赤身焼きつくし』給仕はすべてお任せです
漢方和牛『味噌すきコース』お肉を焼いていきます
お肉が焼けました。一旦取り出して…
江戸甘味噌が溶け込んだ鍋にイン!野菜も入れて完成!!美味しそう!!
漆黒の壁と竹が印象的な外観。

思い返せば、ここぞというタイミングで出逢う人からの一声がきっかけとなりチャンスをつかんできた人生だった。やんちゃな少年時代を過ごしてきた池田氏は高校卒業後、父親の紹介で関東の食肉仲卸業に就職。8年間をサラリーマンとして過ごしてきたが、取引先の一声でずっと気になっていた飲食店に転職、その後約1年で仙台国分町飲食店への転職話が入ってきたことにより、地元へ戻ってくることとなる。27歳で松島のホテルへ転職、ようやく腰を据えて調理場に立つことができるようになり、調理師免許もとった。人との巡り合わせや出逢いに事欠かない人生は「自分の店を出したい」という池田氏の心を知ったかのように次々とチャンスをくれた。一ホテルの一料理人にはあり得ないオファー「東北電力のIHクッキングヒーター広報のためのクッキング担当」や「KHBなまいきTVの料理コーナーのアシスタント」等がそれだ。人との出逢いを大切にする池田氏だからこそ舞い込んでくる仕事に池田氏はひとつひとつ丁寧に取り組んでいった。
東北電力の仕事が終わりを迎えたころ、焦りを感じた池田氏は商工会主催の就業支援セミナーに参加。これからはインターネットの時代だと考え、販売促進ツールの営業代理店募集に申し込み、個人事業主として2足のわらじをはくこととなる。働いてみると代理店営業は2足のわらじでうまくいくほど簡単ではなく、いままでずっと飲食店をやっていきたいと願っていたにも関わらず、飲食の道をやめ代理店の道を選ぶこととなる。そこから約10年、池田氏は飲食への想いを悶々とさせながら代理店業に精を出した。
東日本大震災が起こった2011年。後輩が「焼肉屋をやりたいから一緒にやらないか」と申し出てきたことをきっかけに、ある焼肉店へ修業という名のバイトにいくことになる。池田氏にとって代理店との2足のわらじがまたも始まったわけだが、このことを周りの人たちへは話せずにいた。しばらくして後輩の焼肉屋プロジェクトは立ち消えとなり、あるビジネスセミナーでついに将来は飲食をやりたいことを打ち明けた。そこからは坂道を駆け上がるかのように、内装業、生産者、パートナーが次々と現れ、構想から視察を含め約9か月で『大町二代目 幸五郎』をOPENすることとなる。
『大町二代目 幸五郎』は、くりはら市にある関村牧場直営の『幸之助』の2代目という位置づけの店だ。というのも、関村氏の「漢方和牛の内臓を美味しく食べられる店をつくりたい」という想いを聞いた内装業の社長が、池田氏を口説いたことから始まったからだ。漢方和牛は14種類の漢方を配合した餌を食べて育った自然配合のブランド牛であり、関村氏がBSE問題の際に死にもの狂いで考え育て上げた牛である。その美味しさ、安全さを食育を含め伝えていくために自らが創った『幸之助』の2代目として池田氏に想いを託したのである。『幸之助』は関村家1代目の名前、『幸五郎』は関村家2代目の名前である。そこからも想いの強さを感じ取ることができる。
『大町二代目 幸五郎』は漢方和牛専門の和風焼肉店である。1階は焼き物メインの『もつコース“漢方和牛煮込み/彩り野菜/漢方和牛もつ焼き尽くし/漢方米/お新香” 3,000円(税別)』『焼コース“漢方和牛煮込み/前菜三種/彩り野菜/内臓5種 赤身焼き尽くし/漢方米/デザート” 5,000円(税別)』2階は牛鍋メインの『味噌すきコース“漢方和牛煮込み/前菜三種/漢方和牛盛り/彩り野菜/漢方和牛味噌すき/漢方米/デザート” 8,000円(税別)』となっており、すべて給仕してくれる。また、単品でも頼むことができるように日々仕入れを細かくしているので、ぜひメニューからお気に入りを探してほしい。ドリンクも、焼酎、ワイン、日本酒等、漢方和牛の味わいを邪魔しない銘柄が取り揃えられており、『飲み放題 2,500円(税別)』も特別につけられるようにした。
念願の「いつかは飲食をやりたい」という夢が、たくさんの人に支えられ導かれ叶った今、これからは応援してくれた方々すべてに恩返しをしたいと池田氏は言う。漢方和牛の伝道師として、飲食店の一ファンとして、新米の飲食店オーナーとして、やるべきことはたくさんあるが、いまは与えられた役割を一生懸命やること、そこから発展していくことだけを考え、前を向いて走り続けていきたいと。
池田氏の夢はいま始まったばかり。感謝の気持ちを形にかえて、飲食人として生きる姿をこれから見守っていきたい。

店舗データ

店名 大町 二代目 幸五郎
住所 宮城県仙台市青葉区大町2-8-1
アクセス 地下鉄東西線大町西公園駅から徒歩5分
電話 022-393-6104
営業時間 ディナー17:00~24:00(L.O.23:00)
定休日 日曜日
坪数客数 21坪1階(カウンター、テーブル)10席、2階(個室)21席
客単価 コース3,000円、5000円、8000円

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Title:目指したのは「東北の良質な素材そのものをシンプルに味わえる店」。目の前で調理する工程を楽しめる、ライブ感あふれる場所として『炭火焼と南イタリア料理 ヴァカンツェ』心新たに2017年2月9日リニューアルオープン!

野菜の炭火焼き その日の盛り合わせ
イワシのベッカフィーコ
ふんわり白レバーの炭火焼き マーマレードとバルサミコソース
ライブ感あふれるカウンター

オーナーの渡邊氏が独立したのは32歳の時だった。飲食業を生業にした時から独立することは決めていた。漠然とした目標が決意に変わったのは2011年、あの震災の時だった。当時勤務していた店舗で炊き出しをしていたときのあるお客様からの一言が胸を打った。「半世紀生きてきたけど、1番美味しかった。ありがとう。みなさんにもそう伝えてほしい。」炊き出しをしたくてもできない歯がゆい思いをしている飲食仲間がいる中で、自分がそれをできていることのありがたみを感じるとともに、いざという局面に来た時に、自分で采配を振ることができる立場にいたいという思いが強くなった。
独立して最初にオープンした店は青葉通り沿いにある地下の店だった。当初はキッチンを料理人に任せ東北の食材の知識を情報としてお客様に伝えていくホールの仕事が楽しかったが、人材不足で自分がほとんどキッチンにいる営業となり、お客様と話せる環境ではなくなってしまった。これでは自分が目指す、お客様との距離が近い店には程遠くなってしまうこと、人材不足に悩まず自分ひとりでも営業できる店にしたいという思いから、テーブルメインの地下の店からカウンターと2階に小さなテーブルが置けそうな壱弐参横丁の店に移転を決意した。建物の老朽化により2階席はいまだ運用できる形にはいたっていないが、2017年2月9日、心機一転リニューアルオープンを果たした。
東北の食材をお客様にもっと知ってほしい、その食材をつかった料理の工程にも興味をもってほしいという思いから、カウンターに仕切りはつけず手元がはっきり見えるようにデザイナーにお願いをした。盛り付けの際の湯気や香りや音が五感を刺激するようなカウンター。地元の食材へのリスペクトと、自らの料理人としての魅せる仕事が両立するライブ感あふれる場「フレッシュライブカウンター」を自らのステージと見立てて、日々お客様を楽しませている。
メニューはほとんどがその日仕入れたばかりの地の食材。野菜も魚も肉も、新鮮なものを使い、できるだけシンプルに素材を生かした料理を提供したいと考えている。「野菜の炭火焼(1種200円~税抜)」や「魚貝のカルパッチョ(600円~税抜)」も1人前から盛り合わせができ、たくさんの種類を少しずつ楽しめるようになっている。数量限定の「1人前ラザニア(750円~税抜)」は来るたび必ず頼む人がいるほどの人気でなくなってしまうことも多い。アクアパッツァやカポナータのような南イタリアに代表される料理も前菜として取り揃えてある。ドリンクは、「ビール(500円税抜)」「スパークリング(グラス700円~税抜)」「ワイン赤・白(グラス500円~税抜)」等、お料理やその日の気分、好みに合わせて選んでくれる。
2月にリニューアルオープンしたばかりの渡邊氏ではあるが、視野の中には2店舗目を展開することも検討している。それは、飲食人の使命として業界の後継者を作り続けなくてはならないという想いからだ。自らもたくさんの人に支えられたくさんの経験を積むチャンスをもらいここにいることから、次は自分がそういった後輩を育てる立場になっていきたいという。
渡邊氏の飲食人第2章は始まったばかり。壱弐参横丁にできた新生『炭火焼と南イタリア料理 ヴァカンツェ』がこれから東北の食材の発信基地となるか、お客様に料理の楽しさを伝え飲食の面白さを理解してもらえる場所となるか、これからが勝負だ。

店舗データ

店名 炭火焼と南イタリア料理 ヴァカンツェ
住所 宮城県仙台市青葉区一番町2-3-30 ふれあい商店街・壱弐参横丁内
電話 022-265-2325
営業時間 【火~土】18:00-2:00 【日】15:00-23:00
定休日 月曜日
坪数客数 6坪7席
客単価 3,400円

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Title:「ありきたりな店は創らない」全店コンセプトを変え街を魅力的にブランディングする『TFcorporation』期待の新業態は貝料理専門店「贔屓(ひいき)」。国分町の人の流れを変えることができるのか。2017年2月10日グランドオープン!!

贅沢!ハマグリのしゃぶしゃぶは1人前1,200円(税抜)病み付きになる美味しさ!
春菊と蓮根きんぴらとスモークサーモンのサラダ“焼きバラ海苔と温玉添え”900円(税抜)ハーフ500円(税抜)
全国からの恵み 贔屓 特選盛り 1,900円(税抜)
贔屓の貝づくし釜飯 1,200円(税抜)
特製ハマグリラーメン 500円(税抜)
〆に最高の一品。

『TFcorporation』は、2010年から国分町を中心に仙台で飲食店を経営、2月10日にオープンしたばかりの「贔屓」を合わせると7店舗を展開している成長企業だ。代表である福島氏は高校卒業後一般企業で働くも、高校時代バイトで経験した飲食業の面白さを忘れることができず、23歳で転職。そこからは、のめりこむように働いたという。会社を設立したのは2005年、最初の店舗をオープンさせたのは2010年3月のことだった。「自分自身が行きたいお店」はどういう店か、「ワクワクする街」はどういう街か、日々追求し、その価値を見つけるために関東、関西はもちろん、海外へ何度も視察に行ったという。その中で行きついた答えは社員全員に共有され、HPにも掲載されている。その一部を抜粋する。
「私がおもう価値あるお店とは、専門性が高く家庭では具現化できない価値があり、そのお店にしかない強みや個性があるお店です。そして現状に満足することなく“あるべき姿”をひたすら追求し、常に進化し続けているお店です。なぜなら、お客様の期待は、どんどん高くなってきているからです。~中略~ 私は“この街に必要とされる業態は何か?”“この店で外食したいとおもう動機は明確か?”このような事を真剣に考え、お客様のニーズに応えていきたいとおもいます。この街にない業態づくりや、立地の特性に合わせた店舗の開発により、新たなカルチャーを産み出し、街を魅力的にブランディングしていきたいと考えています。」
言葉のとおり福島氏は、次々と必要とされているであろう業態を作り出し、全店が違う顔を持つようにブランディング。その中でできたのが7店舗目「贔屓」だ。「贔屓」は、自身2店舗目の和の業態。自身初の和業態「ひなや」からの流れを汲んでの出店だった。「“ひなや”は客席数が少ないお店。だからすぐに埋まってしまい、せっかく目指して来てくださったお客様の行き場をなくしてしまう。近くに別な店はありますがすべて洋業態で、和食を食べたいお客様の要望には応えてあげられないことが多かった。だから、仙台にはない新しい和業態でお客様を喜ばせたかった。」という。
「贔屓」は定禅寺通りから国分町に入ってすぐのグランパレビル1階奥に位置し、通りからでは店を見つけられない。ビルの中を通り抜けて初めて認識できるわかりづらい立地だが、それゆえに国分町にありながら落ち着いた空気をまとっている。店内はカウンター席、テーブル席、店内奥の個室風席の36席。大切な方との時間をゆったりと過ごしてほしいからと、余裕のある空間となっている。名物は三重県桑名産直送の『焼きハマグリ(一人前5個)550円/天然6~7年(1個)750円/天然8~10年(1個)1,200円 ※すべて税抜』食べ比べて違いを知るのも面白い。また『ハマグリしゃぶしゃぶ(1人前)1,200円(税抜)』もぜひ試していただきたい逸品。その他『貝3種のアヒージョ 750円(税抜)』『春菊と蓮根きんぴらとスモークサーモンのサラダ“焼バラ海苔と温玉添え”900円(ハーフ500円)(税抜)』『全国からの恵み 贔屓 特選盛り 1,900円(税抜)』『魚介串盛り合わせ“5本” 900円(税抜)』等も、貝好きにはたまらないラインナップだ。魚貝に限らず地元のメニューも取り入れたいという思いから『蔵王産JAPAN X 豚肩ロースの炭焼き“玉ねぎの和風ジンジャーソース”200g 1,000円(税抜)』や『仙台牛 厚切りステーキ120g 1500円(税抜)』もおすすめ。
ドリンクもまた、宮城県産の日本酒をはじめ、焼酎、ワイン、カクテル、サワーと豊富な種類に圧倒される。その中でも『しじみ酒 650円(税抜)』『ホタテひも酒 650円(税抜)』は貝料理と抜群のマリアージュを起こす。ノンアルコールカクテル、ソフトドリンクも充実しているので、お酒が飲めない相手とでもゆっくり愉しむことができるのも特徴だ。
『TFcorporation』は社長と社員の距離が近く、バイト1人1人に対しても社長自ら理念会をしている。「何のために働くのか」「何のために生まれてきたのか」技より心を磨くことを大切にしている。ミッションやビジョンを共有することで、会社の目指す「あるべき姿」に向かって、一緒に船を漕ぐことができる。浮足立たず、一歩一歩着実に、社員のために、お客様のために、街のために、飲食業を営んでいる。福島氏は言う。「ビッグカンパニーは目指していません、グッドカンパニーを目指しています。」と。さまざまな価値観がある中で、自分に合う店、会社を選んでくれた社員やお客様に真摯に向き合い、先義後利を胸に刻み、一生懸命に商売をしていく。
7店舗目の「贔屓」もまた新たなチャレンジ。国分町に追い風を呼び込むことができるのか、そのブランディング力に注目していきたい。

店舗データ

店名 贔屓(ひいき)
住所 宮城県仙台市青葉区国分町2-15-2 グランパレビル1F
電話 022-796-4408
営業時間 17:00~翌2:00/日曜日: 17:00~翌0:00
定休日 不定休あり※2・3月は日曜定休
坪数客数 18坪36席
客単価 4,000円

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Title:「仙台は東北の中心地。だからこそ東北6県の食を発信する価値がある。」他社がやらないことをあえてやる。それが『東北ろっけん応援酒Bar むっしゅ』スタイル。5年間の期間限定で国分町に2016年オープン!

むっしゅ農園産「青森県産にんにく揚げ 480円(税抜)」にんにくの香りがたまりません!
「秋田県魚 ハタハタのから揚げ 580円(税抜)」日本酒が進みます!
「岩手県産アスパラトマトチーズ焼き 730円(税抜)」相性抜群、グラタン風に仕上げてあります。
店内右側は居酒屋風。落ち着いた雰囲気。
店内左側はバル風。パーティスペースとしても使えて便利。

「『飲食業』は『仕事』として捉えています。」そう話すのは、今回の店のコンセプトを決定した梁田亮輔氏。店の共同経営者として、調理場やホールに立ち現場を盛り上げつつ、生産者と店をつなぐ「生産者コーディネーター」として活躍している。
「『好き』という気持ちだけで飲食業は務まらないと思っています。そういう人たちがいるのはもちろんわかっているし、素晴らしいことだと思います。でも自分たちは違うんです。実は自分たちは10代のころキャッチをしていて、それがいいことか何を意味するのかも考えず、ただそういうものだと思って従ってきました。バイトで入ったので、上から言われたら、ハイわかりました、という感じで、外に出て行って最初こそ真剣にキャッチしようとしていましたけど、慣れてきたら15分も持たずに遊びに行ったりして。ごまかすことだけうまくなっていったというか。で、キャッチをしなくてもいい立場になったら今度はほぼ無休で店長の代わりにひたすら働く日々が待っていたりして。店の売上はうなぎ上りなのに、働いても働いても給料は上がらないし、どんどん疲弊していく。いったい俺は何やってるんだろう、と。」若き日の梁田氏の生活を聞くと飲食業を嫌いになってしまいそうな気がするがそのころからすでに「独立して、売上を正当に振り分けられることができたら、この場にいるスタッフはどんなにやりがいを持てるだろう」と考えていた。そして「その時に必要なメンバーはだれだろう」と思いを巡らせるようになったという。
不思議だった。なぜこんなに飲食業はブラックなのか。なぜブラックと言われているのに新しく店ができるのか。なぜつぶれていく店があるのか。継続している店とつぶれる店との違いは何なのか。19歳から飲食業界で働いているのに、何もわからなかった。
梁田氏は24歳のとき、いったん飲食業から離れている。それは飲食業界を外から見てみたかったのと、現在のコンセプトである東北6県の食、特に地域に根差したB級グルメを学ぶための時間だった。
その後は物件探しに苦労し、自分たちが求めるような大きさの物件はどこにも見つけられず2年が経過する。一緒にやろうと決めた4人のメンバーの熱も2年が過ぎると当初のようではなくなっていった。当然自分たちの生活がかかっているため、夢物語ばかりを追ってはいられない。結束が強いうちにスタートさせるには限界に来ていた。そんな中、共同経営者である村山氏の前職場(70坪)、が急に物件として上がってきた。「基本的に『箱』は二の次だと思っていたんです。良いに越したことはないけど、立地とか内装とかは究極、関係ない。『誰とやるか』が自分たちにとっては一番大事だったんです。」そう話す梁田氏でも今回のこの物件の広さに悩まなかったわけではないが、前に進むために思い切って腹をくくった。
場所は、一番町スマイルホテルの地下。場所がら夜遅くまで営業はできないので15時からのオープンで、ゆったりと楽しんでいただける環境を心掛けている。コンセプトは以前から決めていた「東北6県のお酒とB級グルメを楽しめるお店」。仙台は東北の中心地。あらゆる土地から観光客が来るし、支社が多いので出張族も多い。とはいえ、東北6県の各県にそれぞれ出向く人は少ないし、交通が便利になったことで日帰りが増え、その土地土地の美味しい料理を食べずに帰っていくことも多い。食材の宝庫と呼ばれている東北なのに、その自慢の料理を食べずに帰ってしまってはもったいない、と感じていた。各県におすすめメニューはあるが、特に一押しは青森の『青森産にんにく揚げ 480円(税抜)』農業高校時代の友人が営む畑で種まきから刈取りまでを手伝わせてもらって作った、自家製にんにくを使用している。岩手は『小岩井ジンギスカン炒め 680円(税抜)』秋田は『きりたんぽ揚げ出し 680円(税抜)』山形は『米沢牛の肉汁バーンッ!メンチカツ 780円(税抜)』福島は『円盤餃子 580円(税抜)』宮城は『仙台せりと磯の香りの米粉温麺 880円(税抜)』等々、各県の自慢の料理が数えきれないほどメニュー表を埋め尽くしている。各県1ページずつに加え、県別の鍋自慢、その時々のフェア等々。料理で人を楽しませたい、という気持ちがメニューブックからひしひしと伝わってくる。ドリンクは、東北6県の日本酒が常時50種以上ラインナップ。珍しい生原酒(隠し酒)、焼酎、ワイン等も含めると60種は超している。その時々の気分に合わせて、また、一緒に飲む仲間の出身地に合わせてメニューもお酒も選択できるところがこのお店のいいところだ。
たった5年という期間限定で店を出すことに梁田氏は「期限があるから頑張れる、ということもあると思うんです。今自分達がやっていることが正しいかどうか判断するために、全員経営として区切りをつけるためにそうしています。5年後、このまま突き進もう、となったらそれはそれでやっていくこともあると思うし、逆に、このスタイル(コンセプトや社員制度)が間違っていたとなれば軌道修正せざるを得ません。みんなが同列の立場で意見を言える環境をつくるためにそうしているので、この先のことは自分たちでも楽しみですし、期待をもって進んでいます。」と捉えている。
全員経営、という新しい形の飲食店。東北6県を発信しようという志。若手メンバーが切磋琢磨し進む先に何が見えてくるのか。楽しみで仕方がない。

店舗データ

店名 東北ろっけん応援酒Bar むっしゅ
住所 宮城県仙台市青葉区一番町4-3-22 一番町センタービルB1(スマイルホテル地下)
アクセス 仙台市営地下鉄南北線 広瀬通駅 西5番出口 徒歩3分
仙台市営地下鉄南北線 勾当台公園駅 南3番出口 徒歩5分
仙台市営地下鉄東西線 青葉通一番町駅 北1番出口 徒歩8分
電話 022‐738‐8717
営業時間 15:00-0:00 (イベント等ご利用の際は要予約で何時からでも承ります!)
定休日 不定休 (ほぼ無休)
坪数客数 70坪80席
客単価 3,000円

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Title:野菜の魔術師『奥村隆』氏。魅せる料理人から料理人兼経営者へ転身した理由はいかに。荒町商店街の一角に昨年9月オープン『野菜屋カフェヴェルデ』

鳴子の雪下人参をつかった「人参ステーキ 500円(税込)」時期により使用する野菜の産地・種類は変わります。
「玉ねぎのロースト 500円(税込)」くせになる甘さ!
スコップに盛られた姿が可愛い「インカの目覚めのフライドポテト 550円(税込)」
「美味しさ」の追求に励む奥村氏。店内イベントやケータリング等のオファーも承っているとのこと。気軽に相談してみては。

きっかけは震災後、一人の経営者との出逢いだった。「野菜を主役にした店をつくりたい。そして宮城の野菜の店といえばここしかない、と言われる店にしたい」という前職の社長の言葉にどう応えていくか、どうしたら期待を超えられるか、そればかりを考えていた。今でこそたくさんの野菜生産者とお付き合いできることになったその会社も、その当時声をかけられる生産者は3社ほどしかなかったという。そこからの行動は早かった。道の駅に通い、食べてみて旨いと感じた野菜を作っている生産者に声をかけ、直談判をする日々。その積み重ねにより、気づけば最大で200社近くの生産者との繋がりができ、野菜も生産者も生かす会社の料理長として一翼を担った。その会社とは、言わずと知れた『カフェクリエイト』八尋豊氏の会社だ。奥村氏は、一皿一皿に想いを込めて、お客様の感動のために野菜に新たな命を吹き込む提供の仕方を考えるとともに、調理法はいかにシンプルでかつ野菜本来の味を味わってもらえるかに徹した。他にはない唯一無二の仕上がりを目指し、八尋氏がイメージする以上のものを形にすることに命を懸けていた。
2016年、尊敬できる生産者との出逢いから「農家レストランをやりたい」という夢の実現に向けて動き始めたときのこと、当時料理長を務めていたカフェクリエイトの1店舗である「畑のあぐり」が閉店することになった。農家レストランを開店させるには時期尚早、どうすべきか悩んでいるときに、「特定非営利活動法人 桑の木」として障害者支援をしているカフェの調理指導をしてくれたら夜は店舗を自由に使ってください、という申し出が来た。それが現在の奥村氏の店舗『野菜屋カフェヴェルデ』である。
店舗は昼間と兼用で、野菜メニューを中心とした明るいカフェ、といった雰囲気。いままではディナー営業をしていない店舗だったため、そのイメージを払しょくすることが目下課題となっている。しかしながら、野菜を生かす独創的なメニューは相変わらずお客様に驚きを与えてくれるものが多数、しかも仕入れによって日々研究され提供されている。その中でも定番となったメニューは『畑のお通し 350円(税込)』『人参ステーキ 500円(税込)』『玉ねぎのロースト 500円(税込)』『インカの目覚めのフライドポテト 550円(税込)』。その時仕入れた野菜に合わせた調理法で、見え方も味も違ったものができる。ドリンクは料理に合わせて提供しているが、特に地元・秋保ワイナリーのワインを常用。地元に根差した飲食店であり続けるこだわりを強く持っている。また、昨今ではアルコール離れが起きていることや自店舗がカフェであることからソフトドリンクにも力を入れており『農家さんのハーブを使ったデトックスウォーター (季節により価格変動あり、要問合)』にもこだわっている。
15歳から飲食業界に携わり、仙台はもちろん、東京・横浜、20軒以上の飲食店で修業を積んできた奥村氏。
最初のころは「安くて新鮮とは言えない食材を、どう価値の高いものにするのかが料理人の腕だ」と教わりその通りだと思い込んでいた。しかしたくさんの出逢いの中で、「本当にいい食材を、どう価値を付けて提供するのか」ということに気づくことができた。料理人の技術だけではどうにもならない、素材そのものの良さや生産者が見えるストーリーが必要だと知った。
「まだまだ試行錯誤。料理人としてもっともっと腕も磨きたいし、作業センスを上げていきたい。」と奥村氏は言う。将来の夢である「尊敬する農家さんの元で開店する農家レストラン」をいつオープンさせるに至るのか、『野菜屋カフェヴェルデ』で経営者として、料理人として、どれだけお客様に感動していただけるのか、これからが勝負どころだ。

店舗データ

店名 野菜屋カフェヴェルデ
住所 仙台市若林区荒町67-1
電話 022-724-7422
営業時間 18:00 -23:00
定休日 水曜日
坪数客数 16坪24席
客単価 ディナー2,500円 週末のみランチ開始予定♪

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Title:青森県民であることを自慢したくなる店『宵宮がほんず』が仙台国分町に昨年OPEN。ねぶた囃子に胸躍らせながら青森ソウルフードを味わい尽くせ!

青森ソウルフードをフルコースで。青森地酒との相性も抜群。タイミングがいいとなかなか手に入らない食材や日本酒も味わえる。
しじみラーメンは体に染み渡る旨さ。26時までやっているので、最後の〆にぜひ。
「おしゃべりスタッフ」と自らを位置づける長澤氏。ひとりで行っても気楽に話しかけてくれるので、まずはカウンターデビューしてみましょう。

青森のソウルフードといえば、「みそ貝焼」「嶽きみ」「イガメンチ」「青森おでん」…酒飲みにはたまらないラインナップが心くすぐる。
もともとは泉中央でショットバーを14年やってきた長澤氏。区画整理によるビルの立ち退きをきっかけに、昔からやりたかった「地元青森県の食材を発信するお店」をつくりたいという思いから青森産地直送居酒屋を開店することを決意。もともと母親がむつ市出身、自身も弘前で中学時代までを過ごしてきた。青森の食材が美味しいことは身を以てわかっている。しかし長年青森県を離れているので勉強しなおさなくてはいけないと考え、国分町に物件が決まってからは、スタッフとともに青森の生産者に出向き、食材はもちろん調理の仕方も1から教えてもらった。
出逢った生産者は口々に「青森のアピールになってくれれば嬉しいから」と惜しげもなく食材も情報も提供してくれ、その日のうちに酒を飲みかわすまでの間柄になってくれる。また、そこで生産しているもので足りないものがあれば、生産者同士連絡を取りあい、紹介までしてくれたという。そういった生産者のつながりを目の当たりにするにつれ、仙台で青森居酒屋をすることの意義を感じ、「店内に一歩入れば、青森にタイムスリップしたかのような臨場感を味わえる空間にしたい」と店づくりへの想いは強まった。
店内はカウンター10席、テーブル16席と小さいながら、壁には青森から取り寄せたポスターや日本酒ラベルや酒蔵の前掛けが所狭しとディスプレイされており、その中で一際目立つのは店内奥にある「ねぷた絵」。ねぷた絵師が店内に飾るようにとわざわざ描いてくれた。店の雰囲気をさらに盛り上げるBGMは、ねぶた囃子やおしまこ音頭、青森を代表する歌手の歌、一度は聴いたことのある懐かしい音色は、長澤氏が理想としていた「タイムスリップしたかのような」空間を演出してくれている。
おすすめのメニューはもちろん青森のソウルフードから「日本一甘~いトウモロコシ 嶽きみの天ぷら 550円(税込)」「青森生姜味噌おでん 580円(税込)」「弘前イガメンチ 550円(税込)」「下北懐かしの味 みそ貝焼き 680円(税込)」タイミングがいいとその日送られてきた産地直送の一点物の海産物(たとえば大間のまぐろやほたて、コマイ等)も特価で提供している。〆の「しじみラーメン 650円(税込)」だけを食べに来る常連様も増えてきたほど、料理の美味しさには定評がある。
合わせて飲みたいのは、やはり日本酒。青森県には酒蔵が20蔵存在するが、そのすべてを網羅し、純米酒、特別純米酒は500円(税込)均一で、純米吟醸は600円(税込)均一で提供している。また、さすがショットバーを14年やってきただけあって、サワー・カクテル類も充実。「赤石農園しぼってそのまんまりんごハイ 580円(税込)」は長澤氏の中学時代の同級生が営む農園でとれた弘前産完熟りんごを使ったジュースを使用。優しい味わいにリピーターも多いそうだ。
ショットバーを14年も経験しながら、路線変更して青森居酒屋をスタートさせた長澤氏。場所もジャンルもまったく変えて新境地に挑んでいるが変わらないものがひとつある。彼にしかつくれない「人脈」だ。店をつくるため、継続するために必要なものは何かを問うた時、真っ先に「愛される人になること」と長澤氏は答える。考え方ひとつで相手にどうとらえてもらうかが変わる、お客様と思って接するのではなく彼氏や彼女、自分の両親と思って遠慮なく相手を愛することが大事なのだ。ともに働くスタッフへの想いも、お付き合いしている生産者の方々へも同様。かしこまった接客はいらない。「一回来たらけやぐだはんで(一回来たら友達だから)」

店舗データ

店名 宵宮がほんず
住所 仙台市青葉区国分町2丁目13-26
電話 022-738-7533
営業時間 18:00-26:00
定休日 日曜日
坪数客数 15坪26席
客単価 4,000円

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Title:予約の取れない大人気居酒屋「ちょーちょ」の2号店が1月12日待望のOPEN!!どこに座っても特等席、老若男女が集う店「夜ノ焼魚 ちょーちょむすび」

「仙台で一番楽しいカウンター」がコンセプト。
店内奥テーブル席。35名までであれば貸切も可能。
日本酒セラー、酒燗器も完備。
厳選したメニューとのペアリングもぜひ楽しんでほしい。
「ちょーちょ」が持つ雰囲気、想いはそのままに。
「ちょーちょむすび」でも、笑顔満開で待っていてくれる。

「奢らず昂ぶらず、常に謙虚であること。技術を磨き、来てくださるお客様ひとりひとりに真摯に向き合い、気取らず飾らず、元気をもらえる居酒屋に」それを体現しているお店『ちょーちょ』。有り難いことにたくさんのお客様に愛され、お席をご案内できないことが多々ある。また、11名に増えた社員の活躍の場を作りたいと考えていた。そんな中、2号店『夜ノ焼魚 ちょーちょむすび』を遂に開店するに至る。1号店の『ちょーちょ』からも歩いて通える距離だ。
店内はカウンターメイン。カウンターの角を3か所作ることにより、複数人で予約の際も臨場感あふれる席を選んでいただけるように考えられている。
「ターゲットは?」と聞くと「1号店同様、20代~90代のすべての人たち」と店主。さすが、飲食店づくりのセオリーを超え、お客様も自分たちも楽しむ場所づくりのプロである。
おすすめのメニューは店名にもある通り『焼魚 600円~(税別)』その日仕入れた新鮮な魚をカウンター越しに炭火で焼いて提供する。また、刺盛はなく『刺身コース 1人前3種640円~(税別)』として豆皿で1種ずつ提供するのも特徴的。宮城県登米産のひとめぼれと香り米(もち米)をオリジナルブレンドして炊いた『土鍋ごはん 1合600円~(税別)』も自慢の一品。日本酒は随時30種類ほどのラインナップで、その日の気分やお料理に合わせてペアリングの提案をしてくれる。1号店で人気の『レモンサワー 390円(税別)』ももちろん楽しめる。
「キャプテンではいたいけど、監督にはなりたくない。現場が楽しいし、趣味としての仕事でもある。」笑顔で店主は言う。「2号店『夜ノ焼き魚 ちょーちょむすび』はもちろん自分でも立ちたいお店。でも社員のみんなも新しい店に立ちたいに決まっている。その場所を作ってあげるのが自分の役目。」世界で一番飲食が好きな男が、自分の想いに賛同してくれる社員とともに夢を実現するために創ったお店。店の真ん中に飾られた言葉『生涯素人』は、彼ら全員の想いと姿勢を表している。


店舗データ

店名 夜ノ魚 ちょーちょむすび
住所 仙台市青葉区上杉1-7-32
アクセス 地下鉄勾当台公園駅より徒歩3分
地下鉄北四番丁駅より徒歩5分
電話 022-796-8193
営業時間 平日17:00~24:00/金・土・日・祝前日17:00~25:00
定休日 木曜日(早く休みなしでできるように頑張りますby店主)
坪数客数 1F34坪62席/2F17坪団体貸切限定15席(仮)
客単価 4,000円

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Title:「10年続く居酒屋を」地元に根付いた地域住民憩いの場を目指す。(株)クロールアップ代表及川氏が理想とした地域密着型大衆酒場『酒場飯 ででででん』が五橋に登場!

遠くからでもはっきりわかる大きな看板が目印。
呑兵衛太鼓判!の外観。
平均滞在時間は3時間!居心地の良さが自慢。
ある日の刺し盛5点盛 780円(税別)。まさに原価ギリギリです。

「自分が住んでいた町に、こういうお店が欲しいとずっと思っていた。」
そう話すのは国分町の人気店『ヤムヤムチンチン(→食べログ)』を経営する及川氏。お世辞にも繁華街とは言えない五橋の、大通りから一本入ったところに『酒場飯 ででででん』はある。遠くからでもよく見える、大きな看板が目印だ。入口に近づくにつれ暖簾がそよぐ色っぽい外観と、店の中から漂う活気が呑兵衛の心をわしづかみにする。
店の真ん中にはカウンター席、それを囲うようにしてテーブル席がゆったりと配置されており、店主と話したいときや一人飲みにはカウンター席を、家族や仲間とワイワイ語り合いたいならテーブル席をと、通うシチュエーションを選ばない。
おすすめのメニューは、なんと原価80%を超す『刺し盛3点盛 580円(税別)』『刺し盛5点盛 780円(税別)』。
刺身を盛り付けた経験がなかったから、という理由だけでその日仕入れた新鮮魚介の刺し盛を原価ギリギリで提供することを決めた。もちろん現在は勉強の甲斐もあり盛り付けも一人前になってきたが、今後も据え置き価格で提供するというから驚きだ。
また、ある日には、及川氏の地元大槌町より手のひらに収まらないほど大きな牡蠣が150個仕入れられ、お通しにまるまる1個提供するという太っ腹を披露。
「新鮮で美味しいものを提供しお客様に喜んでもらえたらそれが一番なんです。大槌町の漁師の方々もそういうお客様の声を届けることでさらに喜んでくれます。ただ、こればかりはタイミングなので、できるときとできないときがある。できるときには精一杯のことをしたい、といつも考えています。」
他にも『名物とろとろ角煮串刺し 680円(税別)』や『杉ちゃんポテトサラダ 480円(税別)』が常連客に人気だという。
飲み物メニューも充実のラインナップ。『丸ごとレモンハイボール 480円(税別)』は国産レモンを使用しているため皮ごと楽しんでもらえるのが特徴。料理に合わせた地酒も豊富に準備してあり、純米酒以上がグラス550円(税別)、もっきり750円(税別)とついつい飲みすぎてしまいそうな料金体系となっている。飲食店では仙台初ではないかと思えるカップワイン赤・白・ロゼ、各640円(税別)も女性に人気だ。
地域に密着した大衆居酒屋業態を出したかった理由は、人が集まる場所、帰ってくる場所をつくりたかったから。
「理想としては、ファミリーで利用していた小学生や中学生の子供が大人になったとき、親父と初めて一緒に飲む場所に選ばれるお店でありたいんです。想い出の場所というか、思い入れの強い場所。外に働きに出て帰省したときに懐かしんで家族や仲間で集う店、帰ってくる場所があれば幸せじゃないですか。たとえばそこに自分が顔を出した時に、「及川さん久しぶり」って声をかけてもらえたりしたら…そんな嬉しいことはないですよね。」
大繁盛店じゃなくてもいい、地域の人に愛されて、長く続けられるお店であること。及川氏の求めていたお店が地域の人からも求められるお店となるかどうかはまだまだ先の話だが、その可能性を十分に感じるのは私だけではないはずだ。

店舗データ

店名 酒場飯 ででででん
住所 仙台市若林区東七番丁17
アクセス 仙台市営地下鉄南北線 五橋駅 北1番出口 徒歩4分
JR 仙台駅 徒歩10分
仙台市営地下鉄南北線 愛宕橋駅 西1番出口 徒歩8分
電話 022-796-9511
営業時間 月~木 17:00-23:00 /金・土 17:00-翌1:00/日 16:00-22:00
定休日 無休
坪数客数 20坪38席
客単価 3200円(税抜)

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Title:仙台老舗フランス料理店「もんこぱん あづまや」、本場フランスでの修行を経て、新たなスタイルのフランス料理店を開業させた佐山直嗣氏の想い。「アラカルトで頼んで皆でシェア」気軽に愉しめる、街に根付いたフランス料理店を創る!

一番町1丁目の路地に面した店からは穏やかな空気が流れてきそうな雰囲気。
あたたかいシャルキュトリーの盛り合わせ「シュークルートロワイヤル(2,800円)」こちらも店の人気メニュー。
「仙台牛ばら肉の赤ワイン煮込み(3,200円)」歴史あるドミグラスソースの深みに酔いしれる。

‘フランス料理’というと、敷居が高く、高級なイメージが強いのは私だけではないだろう。「フランス料理=コース料理、とか、特別な日、と言うイメージから、アラカルトで頼んでみんなでシェアしながら愉しめる、新しい形を創りたいと思っていました」と佐山直嗣氏は言う。フランスの各土地に根付いた郷土料理の味付けには忠実に、フランス料理文化を仙台に広める一端となるために、日本に根付く居酒屋スタイルと融合させた。
佐山氏はサラリーマンを辞め仙台のフランス料理の第一人者である「もんこぱん あづまや」の澤部義次氏に師事。29歳までの5年間、澤部氏の元でフランス料理の基礎を教わった。料理の世界に入ったのは初めてだったが、見るものすべてが新鮮で刺激的で、面白いようにのめり込んでいった。一度も料理の道に入ったことを苦に思ったことはなかったという。その後、澤部氏の紹介のもと、渡仏。「ビストロノミ(ガストロノミ同様味も技術も美食業態だが大衆的)」の先駆者である、フィリップ・ドゥラクルセル氏に師事、その後、MOFファイナリストで世界大会に2度優勝経験のあるジャッキー・シエグラー氏のもとでアルザススタイルのシャルキュトリーの技術を学んだ。住み込みで生活を共にさせてもらっていたおかげで、料理だけにとどまらずフランスの伝統、文化、生活、等あらゆる面に興味を持ち、知ることができた。
その3年後、「ル・プレヴェール東京(フィリップ・ドゥラクルセル氏がオーナーを務めるビストロノミ―)」が出店することをきっかけに副料理長として帰国。
そこで、あてはなかったが「ル・プレヴェール東京」を退社し、総料理長を経験できる新たな店舗を探し、前職であるプロダクトオブタイムグループ「WINE&Belgian Beer Hemelミヤマス」「クラフト麦酒ビストロCRAFTSMAN」「BISTRO&BELGIAN BEER in De Bourgondische Hemel」の統括として活躍することとなった。プロダクトオブタイムグループでは人生や仕事に対する価値観に共感し、人財や数字等、経営に関しても学ばせてもらった。
2014年8月、独立する為地元仙台に帰る際、プロダクトオブタイムグループを退社。しかし偶然にも「クラフトマン仙台」の出店が同時期に重なり、立ち上げをサポートすることとなる。
既に個人事業主として開業していたが、引き続きメニューの監修をしながら、独立へ向けて活動し着々と準備を進め、2015年9月16日、晴れて「Au Belier(オ ベリエ)」を開店させるに至った。
「Au Belier(オ ベリエ)」は、レトロな空気を漂わす一番町1丁目の路地にある。品を感じさせる外観に尻込みしないでもないが、窓からは店内が垣間見えるため安心して中に入ることができる。カウンター3席、テーブル20席の小さな店だが、ゆとりのある設計のため、窮屈さは感じない。メニューは基本的にすべてアラカルト(ランチメニューではコースも有)で、その日仕入れた野菜や魚をおすすめメニューで提供する等、フランス料理の壁をやぶり日本に根付いた提供の仕方となっている。やはり、どうしても食べていただきたいのはシャルキュトリーの数々。常時20種類以上を用意している。「シャルキュトリー6種類盛り合わせ(850円)」は佐山氏の渾身の技術を一皿に乗せた芸術作品だ。
その他にも「仙台牛ばら肉の赤ワイン煮込み(3,200円)」は、2週間を費やし凝縮させたドミグラスソースを味わえる逸品。アルザス地方やロワール地方のメニューに合わせていただけるワインも多彩にセレクトされているため、会話を楽しみながらフランスに想いを馳せて愉しむことができそうだ。
「店舗展開をする、という考えは今のところはありません。ただ、フランスでは当たり前になっている、シャルキュトリーのテイクアウト等もできたら面白いと考えています」と佐山氏。フランス料理の文化、技術を愛し学び受け継いだからこそ言える言葉には自信が溢れている。
「Au Belier(オ ベリエ)」佐山氏が、日本のフランス料理の概念を変え、仙台フレンチ史に名を残す日はそう遠くないだろう。

店舗データ

店名 Au Belier(オ ベリエ)
住所 仙台市青葉区一番町1丁目6-11
電話 022-706-7914
営業時間 平日、土曜 11:30-14:00/18:00-22:00 日曜、祝日 11:30-14:00/17:00-21:00
定休日 月曜日、第3日曜日
坪数客数 15坪23席
客単価 Lunch 1,800円  Dinner 6,000円

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Title:仙台駅前!ペデストリアンデッキ直結!SENDAI PARCO2 が7月1日(金)10:00~、グランドオープン!!1階RESTAURANT&CAFEスペース『パルイチ』は必訪!!

仙台駅前、ペデストリアンデッキ直結「仙台パルコ2」が7月1日(金)10:00~グランドオープンする。
『オトナ考えるPARCO。』がコンセプトの仙台パルコ2は、今までのパルコとは違う“オトナ”をメインターゲットにしている。仙台で暮らすオトナたちに向けて「愉しさ」や「満足感」を感じる空間と、少し上質で手の届く「衣」「食」「住」を提案する。「買い物の場」から「豊かな時間を創造する場」へ進化し続けている。

注目は1階にオープンしたRESTAURANT&CAFEスペース、その名も『パルイチ』には全13店舗の飲食店が軒を連ねる。
東北初出店の飲食店や、商業施設では常連の飲食店も多数あるが、仙台の飲食業界をけん引してきた地元飲食店の商業施設出店もうれしいニュースだ。たとえば、㈱藤田製作所の『ほねぎし』、㈱ダイエー商事の『ワイン・寿司・天ぷら 魚が肴』、㈱カリーナの『GocchoSun』、㈱スタイルスグループの『フィッシュボーン ダイナー』らがそうだ。仙台の朝市のように活気に溢れた、ランチから飲み会まで幅広いニーズに応える路面感覚のレストランフロアを目指して作られたというこの『パルイチ』で、県内外のお客様をどう楽しませてくれるのか、その力量に期待したい。

1F 『パルイチ』出店情報
■肉和食と蕎麦 ほねぎし[和食・蕎麦]・・・国内初新業態
牛や鴨、豚、猪など、季節によって使い分ける多彩な食材を味わう肉和食と、肴にも〆にも旨い毎日打ち立ての蕎麦をどうぞ。
■ワイン・寿司・天ぷら 魚が肴[寿司・天ぷら]・・・国内初新業態
本格江戸前寿司、新鮮な魚介や揚げたて天ぷら。カウンターでは板前とのやりとりで、ワインや日本酒とのマッチングも提案。
■GocchoSun[おでん・ワイン・創作料理]・・・国内初新業態
東北の地で育った食材を「ODEN」や創作料理でお届け。和にとらわれない独自のスタイルなので、ワインとのマリアージュも。
■フィッシュボーン ダイナー[シーフードバル]・・・国内初新業態
地産地消で全国表彰された経験を活かしたシーフードダイナー。魚介・野菜・肉に合わせた、お酒の飲み方を提案します。
■撰 利久[牛たん料理]・・・東北初
牛たん料理でおなじみ利久の新コンセプト店。牛たんのほか、旬の鮮魚や野菜を使ったメニューもご用意してお待ちしています。
■ぴょんぴょん舎GOROTTO Grill[肉バル・盛岡冷麺]・・・国内初新業態
塊肉、厚切肉を特製ダレでジューシーにグリル。〆は牛骨スープとぷりぷり麺、キムチが三位一体となった盛岡冷麺で決まり。
■博多もつ鍋 おおやま[もつ鍋・九州料理]・・・東北初
とろけるような国産牛の上質なもつと、10種類の味噌と白ワインをブレンドしたスープ。おおやま秘伝の味をぜひ堪能して。
■野菜を食べるカレーcamp[カレー]・・・東北初
新鮮な野菜をふんだんに使い、お客様の前でライブ調理するカレー専門店。アウトドアテイストたっぷりの楽しいお店です。
■ディンズ バイ ジンディンロウ[台湾点心料理]・・・東北初
台湾小龍包専門店の小龍包をメインに、食の匠による斬新なアレンジを加えた新コンセプト店。小龍包カフェバー・ダイニング。
■クア・アイナ[ハワイアングルメバーガー・カフェ]・・・東北初
オアフ島の田舎町で誕生したクアアイナ。溶岩石で焼き上げるジューシーなパティを挟んだバーガーは地元でも愛される逸品です。
■サルヴァトーレ クオモ&バール[ピッツァ・イタリアンバール]・・・東北初
世界NO.1のピッツァ、気軽に美味しいワインがリーズナブルに楽しめる。希少な水牛のミルク100%でできたチーズ等素材にこだわります。
■タリーズコーヒー[カフェ]
世界各国より厳選した豆を使用し、一杯ずつ手づくりで提供するスペシャルティコーヒーショップ。フードメニューも充実。
■デリリウムカフェ[ベルギービール・ビストロ]・・・東北初
世界一多くのビールを扱う店としてギネスブックに認定されたベルギーのビアバー。コンセプトは“ビールでつなぐ人の円”

Title:2015年12月17日(木)11:00 JR長町駅直結の商業施設「tekute(てくて)ながまち」が遂にオープン!!

「DERI&BAR VISCHIORE
 (ヴィスキオーレ)」
TEL:022-281-9137
11:00-23:00
(LO.FOOD22:00/DRINK22:30)
「牛たん炭焼 利久」
TEL:022-748-7219
11:00-23:00(LO.22:30)

2015年12月17日(木)11:00~、JR長町駅直結の商業施設「tekute(てくて)ながまち」が遂にオープンする。
5月半ばほどから着工した同商業施設は11月下旬に施工が完了し、「人が集い、笑顔が行き交い、そして街が、地域が、元気で満たされていく-ワクワクの起点となる場所。」というコンセプトの元、カフェ、雑貨、惣菜、食品、飲食等、16テナントが軒を連ねている。
「tekuteながまち」オープン記念フェアも17日には開催される。
内容としては、
1、各ショップからのうれしいサービス(オープン記念として、先着プレゼントやお買い得商品の販売等、お得で嬉しい情報がたくさん。※詳しくは、各ショップ、店頭スタッフまで声掛け願います。各ショップで期間や内容は異なります。)
2、オリジナルトートバック先着500名様にプレゼント!
3、Suicaでハッピー♬キャンペーン(12月17日~1月17日:tekute内の各ショップで1000円以上お買い上げいただいたお客様にSuicaのペンギングッズをプレゼント!合算はできませんのであらかじめご了承ください。無くなり次第終了。)

飲食店としては、「牛たん炭火焼 利久」と「DERI&BAR VISCHIORE(ヴィスキオーレ)」の2店舗が出店。
■「DERI&BAR VISCHIORE(ヴィスキオーレ)」は、(株)サンワレストラン・クリエイツの新店舗で、カラダとココロに優しい食事、そして地場の食材を丁寧に調理する「Eat good&Eat locally」がコンセプト。サラダや惣菜はもちろん、ピザ釜で丁寧に焼き上げる本格ナポリピザのテイクアウトも可能。仙台でも類を見ない人気店「蔵の庄」や「みわ亭」「たら福」に次ぐ人気店になるのかどうか、注目度は高い。

Title:グローバルダイニング経験後、HUGE「RIGOLETTO 仙台店」の店長として業界をけん引した実力派飲食人、堂前祐樹氏が挑む新たなチャレンジとは!!

20名様~貸切可能な店内は、着席でのご利用も立食でのご利用も可能。こだわりの家具と美味しい香りに包まれる空間で、思い思いに過ごせる。
<パーティ概要>
最大貸切人数 40名(着席 25名)
ご予算/時間/形態などは要相談。
バターを使用せずに、素材のうま味を最大限に生かす、ヘルシーな調理法で作られている。
「ピッピーノ風ナポリタン(850円)」
女川や塩竃などの市場より、毎日新鮮な魚介類を仕入れています。食材に合ったベストな調理法でご提供いたします。
「カポナータ(650円 )写真左」
「カルパッチョ(1100円)写真右」

株式会社TIES社長兼「Osteria Don Pippino」店主の堂前祐樹氏が仙台に来たのは2007年9月。「RIGOLETTO 吉祥寺店」の初代店長としてお店を軌道に乗せ、飛ぶ鳥落とす勢いにしてからのことだった。初の地方出店として仙台の名が上がった時、真っ先に立候補、新たなチャレンジを決意したという。堂前氏はかねてより「HUGE」代表の新川氏を慕っており、新川氏の成功していく姿を近い位置で見てきた。最前線で活躍し結果を残しながらも、いつか同じ土俵に立ち認めてもらいたいという気持ちも強くなっていったという。2014年2月、共に働いていた料理長が独立。それを機に、自らの市場価値がどれくらいのものなのか興味を持ち始めた。
「今までは優れた経営者の力で勝たせてもらっていた。そのブランド力をなくしたとき、自分がどこまでできるのか、やってみたいと思った」そう語る同氏は、少しずつ外に目を向けるようになっていく。同業である飲食店はもちろん、生産者、仲介業者、アパレル等の異業種にも目を向け、自らのビジョンを形にしていくこととなる。
「東北の食材は素材そのものが美味しい、その旨味をそのまま提供できるお店を創りたい。規模やスペックに関しては、「HUGE」には叶わない、20席~30のお店だからできることを模索していく。お客様の選択肢に入れてもらえるようにコストパフォーマンスは高くエッジが立ったお店創りをしていく。」
2015年9月14日、同氏は、株式会社TIESを設立し「Osteria Don Pippino」を開店させた。
「Osteria Don Pippino」は、定禅寺通り側の国分町入口に立つビルの2階にあり、少し見つけづらくなっている。エレベーターで2階まで上がりドアが開くとすぐに店内へと入れるようになっている。落ち着いた雰囲気の店内は、店主こだわりの座り心地のいい椅子とそれに合わせたオーダーテーブル、カウンター席からなり、様々なシチュエーションで利用できる。着席だと25名ほどで埋まってしまう小さな店内だが、パーティ等も考えて貸切であれば立席で40名までなら承るという。
「素材本来のうま味が生きるイタリアン」メニューは、旬の野菜や宮城の肉や魚介を使い、余計なものは一切いれず、ひと手間もふた手間もかけてコクを出す、料理人の腕が光るものばかり。ランチでもディナーでも手の込んだ体に優しく美味しい料理が楽しめるのが特徴だ。ランチでは、定番の「ピッピーノ風ナポリタン(850円)」をはじめ日替わりのパスタやリゾット、日替わりのお肉料理に、サラダやドリンクがついたランチセット等、ゆったりしたい午後に選ばれるお店と言えるだろう。また、ディナーでは「女川産ホタテのカルパッチョ(500円)」「塩釜ムール貝の白ワイン蒸し(950円)」等の前菜から、「女川市場より~旬魚のソテー(1200円)」「魚介のトマトスープ(1500円)」等の魚料理、「蔵王爽清牛のステーキ(1650円)」「栗駒カテキン豚のア・ロースト(1400円)」等の肉料理、定番の「国産牛を煮込んだ自家製ボロネーゼ(950円)」「フレッシュトマトとバジルのパスタ(1150円)」等、日本ワインやイタリアンワインとの相性抜群の料理が楽しめる。

「自分のベースはHUGEにあります。そのベースを自分の色に変えて、街の鼓動となる店を創りたい。HUGEがどれだけ強い集団なのかは自分自身がよく知っています。だからこそ、よりシンプルに教わったことを徹底することが重要と考えています。それは、‘お客様が注文したものを、間違えずに、感じよく、誰もが、毎日、時間通りに、提供する’ということ。スーパースター文化ではなく組織、チームでお客様をお迎えすることです。また、一緒に働く仲間には、楽しく幸せに生活する環境を整えたいと考え、スタッフの3分の1を社員として雇用していく予定です。そうすることで、心に余裕をもって安心して働くことができ、お客様により良いサービスを提供することができる、さらには長い間愛され続けるお店に育てることができると考えています。「Osteria Don Pippino」は自分の中では直球のお店ですが、このお店が成功したら来年はもう1店舗、ピッツェリアをやってみたいと考えています。目指すのは、流行り廃りで左右されない、街に長く愛されるお店を創ることです。」
飲食企業として最先端を行く「HUGE」を卒業し、自らの足で新たな道を歩み始めた堂前氏。その眼には何年先までのビジョンが見えているのか。その志の高さに引き込まれつつ、いつかフラッと師である新川氏が訪れ「いいチーム作ったな」と笑う光景が目に浮かぶ。

店舗データ

店名 Osteria Don Pippino (オステリア ドンピッピーノ)
住所 仙台市青葉区国分町2丁目15-10 JPビル2階
電話 022-796-9903
営業時間 Lunch 11:30~15:00 Dinner 17:00~23:00(LO.23:00)
定休日 日曜日(12月のみ、Dinner time営業しています)
坪数客数 15坪25席(貸切立席 40名)
客単価 Lunch 900円  Dinner 3500円

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Title:「女川町公認 アンテナショップ居酒屋」協定調印式が7月27日、女川町役場で開催されました。

女川町(町長:須田善明氏)と株式会社スタイルスグループ(本社:宮城県仙台市、代表取締役:佐々木浩史氏)は、東京都江東区富岡(門前仲町)に同社がオープンする新店舗「宮城県女川町 産直鮮魚とマグロの明神丸」を同町後任のアンテナショップ居酒屋とすることで合意した。8月4日の開店に向けて、7月27日(月)に女川町長 須田善明氏と株式会社スタイルスグループ代表取締役 佐々木浩史氏が出席して協定調印式及び共同会見が行われた。

このきっかけとなったのは、「鈴幸漁業」の遠洋マグロ延縄漁船の復活だった。東日本大震災の津波で陸地に打ち上げられ、その怖さを伝える象徴として当時ニュースに何度も取り上げられたあの船だ。震災から半年、陸に揚げられた船のひとつ「第3明神丸」は、所有する「鈴幸漁業」の手で修繕されその年の8月に再びマグロ漁へ出航。また、震災から2年後には被災地の復興を支援する「がんばる漁業」(水産庁が復興事業の一環として打ち出した漁業復興支援事業)の実証船として、「第1明神丸」が新船として生まれ変わり、西経漁場での操業を開始した。こうした復興を目の当たりにし、「女川マグロ」をブランド化することで、本当の意味での女川町の復興支援になるのではないかという想いから、町の再生に一枚岩となり取り組む女川町の須田町長はじめ40代50代の若手実力者たちと佐々木浩史氏が話し合いを進めていたという。
その中で「女川マグロ」にとどまらず女川町の水産業を元気にしていくことを目標に「女川ブランド」を全面に出す店を東京に出店することが決定した。経営は株式会社スタイルスグル―プだが、同じ想いを持って共に取組み歩んでいきたいと須田町長は力強く語った。

店名は「宮城県女川町 産直鮮魚とマグロの明神丸」。女川町のウリである海産物、ホヤ、さんま、ホタテ、マグロ等を主役に置いた「女川ブランド」が全面のメニュー構成だ。海の家や海小屋をイメージした内装の店内で一本魚を販売したり、競りを体験させることでライブ感のある提供を考えている。

アンテナショップやご当地居酒屋は数多くあるが、なぜここまで町公認にこだわって進めてきたのか。その答えは、佐々木浩史氏の言葉に明確に表れていた。
「私自身、家族を津波でなくしている。震災復興といってもなかなか行政も何も動けない中で、女川町の一枚岩の取り組みは素晴らしい。その行動をリスペクトしているからこそ、震災以降、自分たちに与えられたミッションにこだわって仕事をしていきたい。ただ単に町の名前を使って店を出すのではなく、共に歩んでいく同志として、女川町からの理解がどうしても必要だった。」(佐々木浩史氏談)売上目標は月商500万円。門前仲町という下町で「女川ブランド」を認めてもらい愛される店づくりを目指している。

Title:【石巻線・仙石線 全線開通記念復興応援ツアー 石巻・女川「美味いもん」あじわいの旅】が2015年6月9日に開催されました。

イベント列車「リゾートみのり」&仙石線団体臨時列車でめぐる、石巻・女川「美味いもん」あじわいの旅、がJR東日本東北総合サービス株式会社、キリンビールマーケティング株式会社宮城支社、復幸まちづくり女川合同会社、一般社団法人フィッシャーマン・ジャパンの協賛で6月9日に開催された。一般客90名と、招待客20名の総勢110名を乗せて、朝9:35発の団体臨時列車リゾート「みのり」が石巻駅までの道のりをゆっくりと走る。
仙台駅と石巻駅を結ぶ仙石線は列車が津波で流されるなど東日本大震災における被害は甚大で、高城町駅(宮城県松島町)~陸前小野駅(宮城県東松島市)間が、不通区間として残り、バスによる代替運行が行なわれていた。 約4年後の2015年5月30日に、東名駅と野蒜駅を高台移転する形で仙石線は全通。塩釜駅~高城町駅には東北本線の渡り線も作られ、仙石線に加え、その渡り線を使って運行する仙石東北ラインも同日開通している。

車内では、東北大学出身の『ニホンジンプロジェクト』メンバーによる生演奏が披露されるなど、にぎやかなひと時だ。旅のお供に選ばれたのは『高政』の「笹かま」、『岡清』の「ほや生ジャーキー」、『キリンビール』の「一番搾り 仙台づくり」。この「一番搾り 仙台づくり」は、東北産ホップと宮城県産ササニシキを使用したすっきりとした後味が自慢のビール。石巻、女川の美味いもんを味わう旅にはうってつけだ。


石巻駅に到着すると、そこには東北の若手漁師集団『フィッシャーマン・ジャパン』がお出迎えしてくれていた。そして、乗客の一番の楽しみである昼食会場『グランドホテル』へ誘導される。昼食は、石巻産の魚介類や海藻を使ったフルコースのバイキング。なんとここでも『フィッシャーマン・ジャパン』のメンバーがアテンドしてくれる丁寧さ。海の男とは思えないほどの繊細な気配り、心のこもった料理の説明に、復興のために立ち上がり今に至るまでの苦労と努力がうかがえる。会場を埋め尽くす110名の乗客の満足した笑顔は料理の味だけでなく、そうした彼らへの賛辞も含まれていたのではないか。(メニュー一部抜粋:女川尾浦 鈴木さんの銀ザケと石巻産野菜のピリ辛炒め、石巻産白身魚のポアレ、石巻産ムール貝とほうれん草のキッシュ、石巻谷川浜 渥美さんのホヤの酢の物 ワカメ添え、女川尾浦 鈴木さんの銀ザケ JAいしのまき産ササニシキの握りずし、南三陸歌津 高橋さんのホタテ JAいしのまき産ササニシキ イクラのせちらしご飯 等)



食事が終わり、身も心も大満足のその後は女川へ向けて石巻線へ乗り込む。
こちらは2015年3月21日に全線開通した。震災で全線不通となっていたが、1カ月後の2011年4月から段階的に運転を再開、被災市街地復興土地区画整理事業などを活用して、土地の造成や施設の整備を進めてきた。女川駅の駅舎や線路の復旧も、周辺のまちづくりに合わせて移設やかさ上げを行った。開通日も女川町が計画している駅周辺のまちびらきに合わせて設定したという。到着した女川駅にはなんと、須田善明町長が直々にお出迎えしてくださっていた。乗客110名に向けて、「少しずつではあるが若い力により復興が進んでいる。より早い復興のためには私たち一人ひとりが〝今できること″に全力を尽くし、町民の総力を結集して事に臨んでいきます。」と笑顔であいさつをした。
その後「あがいんステーション」へ誘導され、乗客には女川産ホタテ焼きとつみれ汁が振る舞われた。この「あがいんステーション」は女川ブランディングプロジェクトの一環として流失した旧女川駅舎の外観を復元し、水産業を肌で感じる体験と水産加工品を中心とした女川の地場産品の魅力の発信拠点となる女川水産業体験館だ。
2015年6月14日(日)に落成記念式を迎える。



ひとしきり、石巻・女川を堪能できたツアーの一日の締めは、「マンガッタンライナー」での帰仙なのだが、乗り込む手前でまたもや『フィッシャーマン・ジャパン』からの特産品のお土産が手渡された。『石巻津田水産』の「三陸銀鮭塩麹漬」、『シーフーズあかま』の「アカモク」、『南三陸 金比羅丸』の「湯通し塩蔵わかめ」、すべて彼らが自らの手で獲り加工し全国に届けている商品だ。復興を期に漁業という職業のイメージを変え、仕組を変え、「真にカッコよく稼げるフィッシャーマン」として生まれ変わった彼らの姿からは勇気をもらえる。また彼らを見て、本来の職業の在り方や自分自身の身の振り方も変えて行こうとする仲間も増えることになるだろう。

こうしてたくさんの方の協力のもと、石巻・女川「美味いもん」あじわいの旅は無事終了した。
次回は6月16日に開催されるとのこと、参加される皆様は十分に石巻・女川の復興が始まっている姿を楽しみながら「美味いもん」で満たされて来てほしい。

◆JR東日本東北総合サービス株式会社
http://www.jr-tss.co.jp/00.files/

◆キリンビールマーケティング株式会社宮城支社
http://www.kirin.co.jp/company/group/kirinbeermarketing/

◆復幸まちづくり女川合同会社
http://www.onagawa.co.jp/

◆一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン
http://fishermanjapan.com/

◆ニホンジンプロジェクト
https://nihonjin.biz/

Title:東京「絶好調てっぺん」「どろまみれ」で修業した、注目の若手、高橋智章(通称:ともやん)が満を持して帰仙!!

ともやん渾身のご宴会コース料理。
絶好調なスタッフが宴会を全面サポートしてくれます。
宮城を中心に全国の地酒が100種類以上常備されている。
利き酒師の資格を持った、ホールを切り盛りする奥さんに、日本酒の楽しみ方を教えてもらえる。
店内は落ちついた和の空間。
温かな雰囲気の中、活気のあるスタッフの接客が光る。
写真中央にいるのが、ともやん(オーナー)氏と、その奥様、麻子さん。
2人とスタッフが織りなす居心地のいい空気で、連日満席だ。

‘3月11日’というと東北人は動揺する。
「この日にどうしてもオープンさせたかった」と「トリとヤサイとサケ ともやん」
オーナー兼店主の高橋智章氏は言う。
震災から4年経ち、自身の実家が石巻ということもあって、この日を風化させたくない、宮城の美味しい食材を広くたくさんの人に知ってもらいたいという想いが強くなったという。
早い時間には30代から40代の会社員やOL、遅い時間には近隣の方・日本酒好きな男女をターゲットに、「地産地消」を掲げたメニュー構成で提供。
「仙台の人は‘地元愛’が本当に強い。だからこそ、石巻が地元の自身の考えや想いが伝わりやすい」と高橋氏。地産地消であることのストーリーが、お店の活気を物語っている。
日本酒は全国から取り寄せ約150種類が常備してあるが、その中でもやはり宮城の日本酒にこだわりを持ち22蔵から取り寄せ、約30種類以上は提供している。
日本酒好きの心をわしづかみにするその徹底した知識と品揃えに、連日満席だ。

入口は、「たくさんの人に地元の食材と日本酒を愛してほしい」高橋氏の想いを表したような間口の広さ。玄関先の大きな杉玉がこれからいただける日本酒の美味しさを予感させる。
店内には仙台発祥のコの字型の炉端のカウンターがあり、それを取り囲むように4人席のテーブルが並ぶ。35名ほどで満席になってしまう店内だが、古材を使うなどして落ち着いた居心地のいい空間に仕上がっている。

高橋氏は高校卒業後、アルバイトとしてモスバーガーのFCに入ったことがきっかけで
飲食業に携わる。その当時はまだ飲食の道に進むことは考えておらず、単なるお金を稼ぐための手段だった。しかしお客様の「ありがとう」という感謝の言葉に感動し、飲食業の素晴らしさを知ったという。
もともとラーメン好きだったことも功を奏し、その後宮城でも有名なラーメン店「本竈」で働くこととなる。当時の同期仲間がどんどんラーメン屋で独立していく最中、自身の強みを分析。ラーメン屋でありながら、お酒が大好きだった高橋氏は、様々な資格(焼酎利き酒師、利き酒師、日本酒学講師、日本酒ナビゲーター、酒匠、専任テイスター)を取得。
その後第3回世界利き酒師コンクールに出場しセミファイナルまで勝ち残る。
東京では「絶好調てっぺん」吉田氏のもとで修行し店長業務、マネジメント、料理を学び、さらには、日本酒の文化を正しく伝える伝道師を増やす使命に燃えた。
そして奥様である麻子さんに出会い、お互いが飲食でお店を持ちたいという夢を持っていることから二人でお店を作りたいと強く思い描き始めた。
麻子さんも高校を出てからずっと飲食で働いており、独立前にはレストランサービスと東京の繁盛店での修行の為に「俺の株式会社」に入社。銀座の俺のイタリアンJAZZ、新店の俺のイタリアン東京の立ち上げにも関わりスキルを磨いていた。
高橋氏はその後、自身が独立するためには料理の修行が必要と判断し「どろまみれ」へ転職、体が壊れるまで働いた。
その後、ようやく仙台で現在の物件に出会ったという。
官公庁や病院がほど近く、住宅地があり、地下鉄北四番丁駅からもそう遠くないこともあり、自身のビジョンを投影できる立地だと確信した。

「地産地消」を売りにするメニューは、「白石の竹鶏一黒シャモの焼き鳥」1串180円~、「野菜ソムリエ グリーンサラダ」580円、「本物の冷やっこ」480円など。
竹鶏一黒シャモを焼き鳥にしているお店は他になく、野菜ソムリエの資格を持つ高橋氏と同氏奥様のセレクトした新鮮野菜やお豆腐は、そのストーリーとともに美味しさでお客様を魅了する。
ドリンクは、宮城の日本酒をはじめ全国の日本酒がずらりと並ぶ。
60ミリ290円、90ミリ390円、120ミリ580円、とリーズナブルでありながら、本格的な品ぞろえ。ここでも高橋夫妻の利き酒師ならではのセレクトが際立っている。
提供前には必ずテイスティングをし、確かな味を正しく伝えることに余念はない。

「自身と妻の共通の夢が詰まったお店です。2年後には会社を法人化させ、2号店、3号店をドミナント形式で展開していきたいです。業態はまだ明確に考えてはいないが、日本酒BAR も念頭に入れている。地元の食材をどんどん使って、地域全体でWIN-WINになれるような取り組みをしていきたい。現在はお店の中のことだけで手いっぱいでできていないが、将来的には、他先輩方がやっているような外への発信もできるようになっていきたい。日本酒の文化を語り継げる人たち‘利き酒師’を増やして、外国の方々に聞かれたときや、飲食を深く知りたいと考えている人に聞かれたときに困らないような、日本酒を伝える伝道師を増やしていきたい。」
スタートを切り、走り出した高橋氏はそう熱く語る。
高橋氏の「地元愛」と「日本酒文化への熱い想い」が融合した同店。
宮城県民ならば誰でも一度は行ってみたくなるし、誰でも応援したくなること必至だ。

店舗データ

店名 トリとヤサイとサケ ともやん
住所 宮城県仙台市青葉区木町通2-1-55 第八丸昌興業ビル1F
アクセス 仙台市営地下鉄南北線 北四番丁駅 北2番出口 徒歩1分
仙台市営地下鉄南北線 勾当台公園駅 北1番出口 徒歩10分
電話 022-725-8458
営業時間 月~金 17:00~翌1:00(L.O.24:30) 土 17:00~23:00(L.O.22:30)
定休日 日曜日
坪数客数 19坪35席
客単価 3500円

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