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クラフトビールの伝道師を育てる会社として快進撃を突き進む㈱ステディワークス代表、田中徹氏。地方初出店となる仙台で、30種類のクラフトビール×三陸直送シーフードバーベキューの融合を実現!

春になるとテラス席として賑わいを見せることになる開放感あふれる外観。
鰤のカルパッチョ(¥1,000~)写真は3,4人前。仕入れにより価格は異なります。
あさりとムール貝の白ビール蒸し(¥1,000~)写真は2人前。仕入れにより価格は異なります。
海老とイカの鉄板焼(¥1,600~)仕入れにより価格は異なります。
オマール海老とホタテの鉄板焼(¥4,000~)仕入れにより価格は異なります。

クラフトビールと言えば「CRAFT BEER MARKET」と言われるほど業界では有名な田中徹氏は、大学時代に通った地元の焼酎BARに心動かされ、小さい飲食店を持つことを目標としていた。大学卒業後、独立を視野にいれ計数管理を勉強するため大阪にある飲食大手企業に就職、3ヶ月の研修を経て2年間副店長として働いた。その後、料理も身に着けようと別の飲食店へ務めたが、やはり店を運営する面白さを追求したくなり㈱アイディーへ店長として入社、クラフトビールと運命の出逢いを果たす。
㈱アイディーには、常連客で満席になるような人気店がたくさんあった。少ない人数のスタッフでいかにお客様を楽しませ、いかにサービスをし、お互いに成長できるか。その環境を作っていく過程が楽しかったという。「ギョバー」の店長だったころ、自身が提案したベルギービールへのお客様の反応の良さを体感できたことにより、自店では樽生ビールのタップ数を増やし、ベルギービールを取り扱う飲食店へ勉強に歩くようにもなった。自身がクラフトビールに目覚めるきっかけだった。
また、梅田社長との距離感も近かったことで、経営者としての姿勢や視点を学べたことも大きな財産となった。休日になると一緒に飲みに行き、自身が作りたい店のコンセプトやビジョンを梅田社長に話してはダメだしをもらっていた。その頃すでにクラフトビールを扱った店を検討していたが、値段が高く当たり前のことをしていては流行らないということはわかっていた。「明るくて、開放的で、安くて、つまみが旨い」当時流行っていたワインバルのようにクラフトビールが飲めたらいいと、シミュレーションを何度も繰り返した。
2011年2月、「CRAFT BEER MARKET 1号店」を虎の門にOPEN。震災の影響もあったが、4か月後には19坪50席の店は超満席に。シミュレーション通りの結果を得ることができた。2012年3月、「CRAFT BEER MARKET 2号店」を神保町にOPEN。ここで自身の基礎となるイメージが固まった。店舗ごとに料理コンセプトを変えて行き、毎回実験的要素を取り入れる、そうすることで店ごとに店長とスタッフ自らが店の空気を創っていく、と考えている。
都内に「CRAFT BEER MARKET」を展開してきた田中氏が、今回、仙台を選んだ理由は実に単純で愛おしい理由からだった。「ギョバー」の常連で今では1番の親友と思えるお客様が仙台人だったからだ。現在、共に働く仙台店の堀籠店長ももちろん仙台人。知り合い、仲良くなっていく人に仙台出身者が多く、仙台との縁を感じたのだ。2014年後半には仙台出店を検討し動き始め、2015年初旬には出店を決意していた。
「CRAFT BEER MARKET 8号店、仙台国分町店」は、12月1日にオープンした瀬戸勝ビルの1階に位置する。国分町と言う場所柄、開放感あふれる雰囲気を大切にしたいと、賑わいの空気感が出るハイテーブル&ハイチェアのバルスタイルで統一した。カウンター席9席、テーブル席30席に、春からはテラス席11席が加わる。日本各地で造られている樽生クラフトビールを、常時30種類480円(税込)均一価格で提供、さらに、仙台に根付いた食文化をもとに、三陸直送の新鮮な魚介類を使ったシーフードバーベキューが料理のコンセプト。ショーケースに所狭しと並んだ魚介類をお客様ご自身で選んでいただき、食材に合った調理法(炭火焼・鉄板焼・蒸し焼き等)を料理長と相談しながら決めていく新しいスタイル。一人で来ても大勢で来ても、シチュエーションに合った料理とサービスでもてなしてくれる。
「仙台人とはご縁があると感じています。知り合う人で気の合う人に、仙台人がとても多い。だから地方出店する際は必ず仙台からスタートすると決めていました」と田中氏は言う。「‘クラフトビールを気軽に!楽しく!ここちよく!’過ごしていただけるように、まずはスタッフにビールを好きになってもらう。スタッフがクラフトビールに興味を持ってお客様にお話しすることができれば、認知度もあがるし普及率も高まります。1人でも多くのお客様にこの美味しさ素晴らしさを理解していただき好きになっていただいて、ファンになってもらいたいです。春になったらテラス席も解放しますので、笑顔でビールを楽しむ人達で溢れかえるような盛り上がりを作りたいですね。カウンター中心にクラフトビール好きの新しいコミュニティができたりすることも期待しています。」
田中氏はビール文化の向上に貢献するため、3年以内に仙台で4店舗の出店も目下検討中だ。お客様にもビールにも真摯な田中氏の地方におけるチャレンジはまだ始まったばかりだ。

(取材=澤田てい子)

店舗データ

店名 CRAFT BEER MARKET 仙台国分町店
住所 仙台市青葉区国分町2-1-12 瀬戸勝ビル1F
アクセス 地下鉄広瀬通駅 西5番出口 徒歩4分
電話 022-796-6366
営業時間 月~木・祝日 17:00-2:00 金・祝前日 17:00-3:00 土 11:30-3:00 (L.O.30分前)
定休日 日曜日(日曜日を含む連休の場合は、連休最終日)
運営会社 株式会社ステディワークス
※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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