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クラフトビールを愛しクラフトビールに愛された男、田村氏に突撃インタビュー!2018年6月4日に10周年を迎える『AMBER RONDO』の今後のビジョンはいかに。

クラフトビールを注ぐ楽しそうな田村氏。ビールは醸造所のロゴの入った専用グラスで提供することを心掛けているそう。
ビールのお供に外せないノイマルクトの焼きソーセージ盛り合わせ5種(5本1,500円)
肉旨はみだしホットドッグ(700円)ノイマルクト製の超ロングなフランク&ミートソース
アンバーロンド焼餃子(大4個450円)パリッとふっくらもっちもち。粒マスタードの程よい酸味が食欲を増進させる。

仙台でクラフトビールと言えば「アンバーロンドの田村さん」と10人に9人は言うであろう、仙台クラフトビール界で有名な田村氏。なぜ彼はそんなに有名なのか。
きっかけは、2013年リリースした「SocialBeer」というアプリだろう。店舗のメニュー詳細と、撮った写真を各SNSにスムーズにアップでき、コメント付きで飲んだ履歴を残せる優れもので、その頃はいち飲食店がアプリをオリジナルで作るということは全国的に見ても珍しく、メディアにたくさん取り上げられた。
そして2014年、自主発行した「仙台ビールマップVol.1」。初版で4万部発行したという。仙台のクラフトビール専門店やビールメニュー豊富で店主がビールに造詣が深い店舗、各醸造所が掲載された。より沢山の方に気軽に手に取ってもらえるように、マップを持参することで各店舗で受けられる割引やサービス、スタンプラリーなどを盛り込んだ。このマップは仙台駅の観光案内所や県庁市役所、各飲食店やアパレルや美容関係など各ショップ、仙台オクトーバーフェスティバル開催時にはインフォメーションにも置かれ、全国の醸造所やビアバー、全国のビールイベントでも重宝された。今ではVol.3になり、今年6月中旬にVol.4の発行が予定されている。
その田村氏の心に響く言葉があったという。
2015年に市民広場で仙台クラフトビールフェスティバル。田村氏は実行委員会の1人として主催していた。東北の醸造所10社のビールと、仙台・宮城の飲食店10店舗のフードのイベントで、終始会場はお客様で溢れ、各醸造所は軒並みビールが売り切れ、大盛況の元に閉幕した奇跡のイベントだ。そこで田村氏もフードで出店していたが、オペレーションが悪く提供が遅れ、列が出来てしまったのだという。並んでいただいている方々に謝りながら作っていると、とあるお客様から「ありがとね。」と感謝の言葉をいただけた。「こういうビールイベントは仙台で初めてだから、この日を楽しみにしていたよ。」と。田村氏はそのお客様と「ありがとうございます!!」と固く握手をし嬉しさで男泣きをした。その後も会場を歩くと、さらに何人もの人から感謝の言葉をいただき、涙が止まらないほど感動したという。第3回を迎える今年は、8月31日(金),9月1日(土),2日(日)の3日間、勾当台公園にて開催決定とのこと。認知度も高くなりますますたくさんのお客様で溢れかえる3日間になることは間違いないだろう。
また、楽天イーグルスとも親交の深い田村氏ならではのイベントも開催が決定している。アンバーロンド10周年記念も兼ねてと、楽天イーグルスから直々にオファーがあり、セ•パ交流戦の6/12(火)〜17(日)に楽天球場前にて『世界のビールと肉まつり』へのビールセレクトと出店をする。
田村氏にクラフトビールに対する想いを聞いた。
「一番身近なお酒のビール、そのシェアは、およそ99%が大手のビール、1%がギネスやハイネケンを含めて輸入ビール+国産クラフトビールです。その1%に多種多様な味わいのビールがあるということ、けど99%のどこでも飲める日常のビールのおかげで、ここぞという時のクラフトビールが美味い訳です。クラフトビールとは?というとそれぞれ解釈が微妙に違ったりしますが、自分は、醸造家の考えや想いの詰まった個性豊かな味わいのビールだと思います。日常的に外や自宅でクラフトビールを飲むことは、時間的にも金銭的にもなかなか難しいと思います。日頃飲んでいたビールや発泡酒があるからこの1杯のクラフトビールが美味しい、と思いながら飲むのは絶対美味しいと思うんです。大手が作るクラフトビールは、大手のビールしか飲んだことがない方々をターゲットにしています。いろいろな種類を飲んでいる人をターゲットにしていないので、時に薄いとか足りないとか言われたりします。ビールファンの皆様にはそういったことも考えた上で、自分好みの1杯を見つけていって欲しいと思います。」
そして今後のビジョンについて。
「自分は何か新しいことを0から1にすることが好きです。もちろんそれは仙台や東北では前例が無かったりで大変だったりします。けど参考にさせていただく事例もあり、協力応援してくださる方と共に作り上げていき、形にします。それが何かのフェア・キャンペーンだったり、アプリ・ビールマップ、クラフトビールフェスティバルだったりするわけです。そうしていくことの積み重ねで、仙台発信の新しいこと、東北発信の新しいことが出来ていくんだと思います。他業種のイタリアン,フレンチ,中華,和食のお店とのコラボビールイベント、ビールの勉強会、ホップ収穫BBQバスツアーなども開催したり、野外音楽フェスで東北のビールを提供したりしてきました。そうやって身近にクラフトビールを飲むきっかけを作り、広めていくことが自分の役割なのかなぁと思います。」
クラフトビールを愛し、クラフトビールを取り囲む地元仙台の環境を変えていこうとする田村氏。今後さらに邁進していくであろうクラフトビール業界をどのように色付けし、どのように広めていくのか、楽しみで仕方ない。

(取材=澤田てい子)

店舗データ

店名 AMBER RONDO (アンバーロンド)
住所 宮城県仙台市青葉区国分町2-5-7 YS51ビル2F
アクセス 仙台市営地下鉄南北線 広瀬通駅 西口 徒歩5分
仙台市営地下鉄南北線 勾当台公園駅 南1番出口 徒歩5分
電話 022-211-5686
営業時間 【月~木】18:00~翌2:00(L.O.24:00)、【金・土・祝前日】18:00~翌4:00(L.O.2:00)、【日】16:00~23:00(L.O.22:00)
定休日 不定休:ブログ、FBでご案内
坪数客数 22席
客単価 3,000円
オープン日 2008年6月
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※店舗情報は取材当時の情報です。最新の情報は店舗にご確認ください。

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